隈研吾が手がける日本ベッド記念コレクション「ウッドネスト」と最高峰マットレス「シルキーレーヌ」が発売!
1926年の創業から日本のベッド文化を支えてきた日本ベッド製造株式会社が、創業100周年を記念したフラッグシップコレクションを発表しました。登場するのは、建築家・隈研吾率いる隈研吾建築都市設計事務所(KKAA)がデザインを手がけた木製ベッドフレーム「ウッドネスト」と、日本ベッドの最高峰となるマットレス「シルキーレーヌ」です。2026年9月中旬の発売を予定しています。
コンセプトとして掲げられたのは、「身体を包み込む小さな建築」。ベッドを単なる寝具や家具として捉えるのではなく、人が一日の終わりに身を預け、心身を休ませるためのひとつの空間として考えることで、建築と家具、そして睡眠の新しい関係を提示します。日本ベッドが100年間培ってきた寝具づくりの技術と、隈研吾の建築的なアプローチが融合した特別なコレクションです。
隈研吾が考える「身体を包み込む小さな建築」

木製ベッドフレーム「ウッドネスト」は、その名が示すように、木(WOOD)と居場所や巣(NEST)というイメージから生まれました。隈研吾が着想源としたのは、森に暮らす動物たちが小枝を集め、自らを守るための「巣」をつくる営みです。
細かな木の部材を重ね合わせ、それぞれが支え合うことでひとつの居場所をつくる。そんな自然界の構造を思わせる考え方が、ベッドフレームのデザインに落とし込まれています。日本の伝統的な建築技術である「木組み構造」をモチーフとし、角材を緻密に組み合わせることで、構造そのものを意匠として見せています。
興味深いのは、ベッドを家具というスケールだけで考えていない点です。眠る人の周囲に木材が集積し、身体を包み込むことで、寝室の中にもうひとつの小さな空間が生まれます。住宅という大きな建築の中に、自分の身体により近いスケールの建築をつくるような発想です。
国産ナラ材の木組みが生み出す、浮遊感と安心感「ウッドネスト」

「ウッドネスト」の主材には、国産のナラ材とナラ突板を採用しています。自然素材ならではの木目や温かな質感に加え、時間の経過とともに色や表情が変化していくことも特徴です。長く使うほどに味わいが増し、使い手とともに時間を重ねていく家具として仕上げられています。
一方で、木材を集積した重厚な構成でありながら、見た目には軽やかさがあります。その印象を生み出しているのが、脚部の配置です。脚をマットレスの直下ではなく外側へアウトセットすることで、ベッド本体が床からわずかに浮いているかのような佇まいを実現しています。
無垢材が重なることで生まれる力強さと、床から浮遊するような軽さ。一見相反する要素を同時に成立させることで、寝室の中央に置いても圧迫感を抑えながら、ひとつの建築物のような存在感を放ちます。森の枝に囲まれた巣のように「守られている」という感覚を、木という素材と構造から生み出しているのです。
日本ベッド最高峰のマットレス「シルキーレーヌ」

「ウッドネスト」と組み合わせることで、その世界観を完成させるのが、日本ベッドの最高峰マットレス「シルキーレーヌ」です。同社のフラッグシップとなる「シルキークチュール」ラインから誕生したモデルで、創業100周年に合わせて素材や構造、表地に至るまでこだわり抜いて開発されました。
表地には、最高級綿として知られる「シーアイランドコットン」を100%使用した専用の国産布地を採用。表面の柄についても隈研吾建築都市設計事務所が監修し、日本の伝統的な竹細工の技法「やたら編み」をイメージしたオリジナルの織地がつくられています。
さらに、中わたにはカシミヤと国産ウールを使用し、吸放湿性能に優れた高機能ウレタンを組み合わせています。身体を支える支持層には、日本ベッドを象徴する「シルキースプリング」を搭載。厚さ27cmのマットレスの中に、100年にわたり培われてきた同社の技術が凝縮されています。
接着剤ではなく糸で仕上げる「ブラインドタフティング」
「シルキーレーヌ」の特徴を象徴する技術のひとつが、「ブラインドタフティング」です。マットレス内部の素材を接着剤で固定するのではなく、職人が糸によって締めながら仕上げています。
接着工程を設けないことで、それぞれのクッション材が柔軟に動きやすくなり、素材本来の性能を引き出すことができます。カシミヤやウール、高機能ウレタンなど異なる特性を持つ素材が、それぞれの役割を果たしながら身体を受け止めることで、深く柔らかな寝心地を追求しています。
大量生産によって均一な製品をつくるだけではなく、人の手による工程を取り入れることで完成するマットレスという点でも、日本ベッドが100周年記念モデルに込めたものづくりへの姿勢が感じられます。
寝室を「眠るための部屋」から、心身を休める建築へ
今回発表された「ウッドネスト」と「シルキーレーヌ」が提示しているのは、高級なベッドというだけではありません。隈研吾が「小さな建築」という視点を持ち込むことで、これまでひとつの家具として捉えられることの多かったベッドを、身体と空間をつなぐ存在へと拡張しています。
ベッドフレームを構成する国産ナラ材、その木材を組み合わせる伝統的な木組みの発想、身体を優しく受け止める天然素材、そして職人の手仕事。異なる要素がひとつに重なることで、単に「眠る」という機能を超えた場所が生み出されています。
一日の多くの時間を過ごすベッドだからこそ、その存在は住まいの質にも大きく関わります。寝室をただ眠るための部屋ではなく、日常から距離を置き、身体と心を休ませるための小さな聖域として捉え直す。「ウッドネスト」と「シルキーレーヌ」は、日本ベッドが積み重ねてきた100年の技術と隈研吾の建築的な感性を通して、これからの睡眠空間のあり方を提案するコレクションと言えるでしょう。
「ウッドネスト」「シルキーレーヌ」製品概要
発売予定:2026年9月中旬
ウッドネスト
デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所(KKAA)
主材:国産天然木(ナラ材、ナラ突板)
カラー:ナチュラル
サイズ:S、SD、D、Q、K
希望小売価格:600,000円〜800,000円(税別)
オプション:ナイトテーブル、ベンチ
シルキーレーヌ
表地柄監修:隈研吾建築都市設計事務所(KKAA)
表地:シーアイランドコットン100%・専用開発国産布地
キルトわた:カシミヤ、ジャパンウール
支持層:シルキースプリング
厚み:27cm
サイズ:S、SD、D、Q、K
希望小売価格:800,000円〜1,300,000円(税別)