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フランク・ロイド・ライトによる美しすぎる傑作住宅「落水荘(フォーリング・ウォーター)」

日本では旧帝国ホテルや自由学園明日館などを手掛けた建築家、フランク・ロイド・ライトの名前を聞いたことがある人も多いだろう。世界的にも有名な建築家である彼が設計した「落水荘(フォーリング・ウォーター)」は、その美しすぎる姿からファンも多い名作建築である。緑豊かな森の中の滝の上に建つかのような「落水荘」は、多くの人々を惹きつる。

美しすぎる傑作住宅「落水荘(フォーリング・ウォーター)」

フランク・ロイド・ライトが設計した「落水荘(フォーリング・ウォーター)」は、アメリカのピッツバーグから車で2時間と自然豊かな山の中に建てられている。アメリカの大富豪であるエドガー・カウフマンが、自身の別荘としてフランク・ロイド・ライトに依頼したものだ。カウフマン邸を設計したのは1935年、すでに80年以上の時が経っているが、今なおファンが多い建築物である。その最大の特徴は、その愛称「フォーリング・ウォーター」の通り、建築が滝の上に建っているということだ。実はフランク・ロイド・ライトの作品は自然と調和しているものが多く、プレイリースタイル(草原様式)と呼ばれている。このカウフマン邸も、自然豊かな山の中に調和するような美しいたたずまいが特徴なのだ。

細部に工夫を施したモダンな住宅

Fallingwater Mill Run他の家づくりに関する写真はこちら – Houzz

有名なフランク・ロイド・ライトだが、建築家としての人生は決して順風満帆なものではなかった。非常に苦しい時代も過ごし、晩年に再起をかけて取り組んだ建築物がカウフマン邸だったのだ。カウフマン邸はプレイリースタイルでり、モダンなデザインであり、設計自体も非常に考えられた建物だ。1階と2階、そして屋上にはすべてテラスが設置されている。しかも室内とテラスは床面がフラットとなっていて、内と外とを隔てることなく大空間に仕立て上げる効果をもたらしている。

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他にも、視覚的に広がりをもたらす工夫は随所にみられる。例えば、窓はかなり大きめにとってあり、なお且つ天井高は低めに設計されている。天井高が低いことで、室内にいる人間にとっては圧迫感を感じることもあるが、これがかえって大きな窓から視線を外へ導くよう促しているのだ。

「滝と共に暮らす」ことを実現したカウフマン邸

落水荘の最大の特徴である建物の下の川は、落差があり、さながら滝のようになっている。実はこれこそがカウフマンが求めていた要望でもあるのだ。カウフマンはフランク・ロイド・ライトに別荘を依頼するとき、「滝を眺めて過ごしたい」という要望を出していた。そしてフランク・ロイド・ライトが出した結論がこの設計だったのだ。ただ滝を眺めるだけではなく、滝の上に住居を構えることで、「滝と共に暮らす」ことを実現したのだ。フランク・ロイド・ライトが人々に愛されている偉大な建築家だというのは、こうした依頼者の要望以上の答えを出せる建築家であるということでもあるのだろう。

80年以上経った今でも愛されている「落水荘」

フランク・ロイド・ライトが設計した「落水荘」は、滝の上に別荘が建てられている。部屋の床と張り出したテラスの床面はフラットになっていて、大きな窓からは大自然の木々や滝の流れをみることができる。自然と調和するプレイリースタイルでありながら、モダン要素をふんだんに取り入れ、決して他にはない建築物となって人々を魅了しているのだ。

Fallingwater – 落水荘

開館時間:8:00~16:00
URL : https://fallingwater.org
住所:1491 Mill Run Rd, Mill Run, PA 15464 USA

#casa 編集部

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