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【リンネル×casa carinaコラボ企画】編集長・西山千香子インタビュー前編「いつか実現したかった家」

4月から始まった、雑誌「リンネル」とcasaシリーズの南欧風住宅 「casa carina」のコラボ企画。南欧のプロヴァンス風住宅であるcasa carinaが、“心地よい暮らしと装い”をコンセプトとするリンネルとコラボすることで、どのような住宅が生まれるのだろうか。

完成を間近に控えた9月中旬、リンネルの編集長・西山千香子さんにお話を伺った。

いつか実現したかった家づくりの夢

ーーリンネル×casa carinaの企画が立ち上がった経緯を教えてください。

これまでもリンネルでお洋服や雑貨、旅行ツアーなどさまざまなメーカーさんとコラボ商品を作らせていただいていました。「リンネル」はライフスタイル全般を提案しいてる雑誌なので、私たちも漠然といつかは家づくりをやれたらいいね、と夢みたいな気持ちで話していたんです。そんなときに、まさかのお話をいただいて。

本当に可能なんだ! 家づくりが実現するんだ!って、ものすごく嬉しくてかなり沸き立ちましたね。本当にお話をいただいて嬉しかったですし、家を作ることはライフスタイルのすべてを提案することにつながると思うので、夢のあるお話だなと思いました。

もしリンネルでお家を作る、住居を作る企画が実現するときには、絶対インテリアスタイリストの石井佳苗さんとやりたいと思っていました。

実際に石井さんも自分のお家をDYIで手を入れられいて、建築から素材選びとかデザインまで詳しい方なので、ぜひ石井さんと取り組みたくて……。だから、石井さんに引き受けていただけて嬉しかったです。彼女以外は考えていませんでした。

南欧風から、リンネルらしい北欧風へ

ーーcasa carinaに対する印象をお聞かせください。

casa carinaは「南欧風の家」だと伺って、実際に資料を拝見して「なるほど」という感じでした。三角屋根やシンプルな外観が、サマーハウスといわれる北欧の別荘が想起されるような佇まいで、これをベースにしていただけるのであれば、私たちが北欧で見るサマーハウスみたいなものができるのではないかと思いました。

シンプルだけどキャッチーさがあるような、なんとなく住んでいる人を表すような外観ですよね。casa carinaは住んでいる人らしさが現れるシリーズじゃないかなと思ったので、ここがベースであればやれるなと私と石井さんも思ったんです。

そしてcasa carinaさんに一番惹かれたところは、すごく素材にこだわっていらして、天然素材をベースにされいらっしゃるところ。この取り組みだったら、いいものができると確信しました。

守られた箱の中で新しいものを提案

ーーリンネル×casa carinaのコラボレーションによる相乗効果に何を期待しましたか?

「リンネル」が提案するライフスタイルは、毎年変わるものというものよりは一つ軸があってそれをベースに長く続けていくことを基本的なコンセプトとしています。

「リンネル」とcasa carinaと一緒に家づくりをすることで、家自体に飽きのこない、でも自分たちの工夫が取り込める余地がある、そんな家ができるんじゃないかという気がしています。そういう部分がいい形になっていくのではないでしょうか。

ーーcasaシリーズももう10年が経ちましたが、デザインは変わっておらず、これから先もベースは変わりません。リンネルさんは逆に中の部分で、いろいろパターンを見せてくれる気がしています。casa carinaを箱と捉えていただいて、リンネルさんにその時々の特集かやりたいものを表現する箱になったらいいなと思っています。

その守られている中で、私たちが新しいものを提案できることが理想的ですね。

自然と共に生きる北欧スタイル

ーーリンネルが目指す“北欧スタイル”について教えてください。

北欧に感じる魅力は、自然と共生している点。自分の家の庭を綺麗にするような個の話ではなく、国全体、そして地域全体が自然であり、そこに自分たちが住まわせてもらっている。当然みんなのものである自然は、みんなで共有するという北欧のマインドみたいなものが、日本はだいぶ失われつつありますよね。

だから、北欧のライフスタイルは憧れでもあります。人にも優しく、エコな暮らしを実現しているというか。人がいることを隠さない点も特徴で、人と人が繋がり、いつでも声が聞ける家の佇まいも魅力的ですね。今回はそこも盛り込みたいなと思っていました。

自然を感じられて、自然と人が集まる家

ーーコラボレーションする上で譲れない“リンネルらしさ”のポイントがあれば教えてください。

最初に4つの理想であげさせてもらったものなんですけど、風や光がまわったり抜けたりする、風通し、日の通りが良いっていうのが私たちが一番目指していた部分でした。そのために玄関を大きくしていただいたり、真ん中に階段持ってこさせていただいたり……その工夫が、リンネルらしさと言えると思います。

家を作る際に、人との距離感も考えたいなと思っていました。家の中で、どこに誰がいるかわかるような程よい距離感で、でもプライバシーを確保できる工夫もある、そんな家であればいいなと思っていました。

あとは、自然に人が集まれるようなリビングダイニングにこだわりました。リンネルの読者には、お料理をしたり人を家に集めたりするのが好きで、そこに喜びを見出している方が多いんです。だから、そういう空気が作りやすい間取りも、最初にお願いしたところかなと思います。

 

ーー風の流れを重要視するのは、面白い着眼点だなと思いました。

やはり風抜けがいい家って、いいですよね(笑)。そういう家だと家に帰りたくもなるし、家にいることで満足できる。人は密閉されたところから出たくなるものですが、そこに空気が流れていれば自然を感じられます。

家を作るとなると部屋がいくつ必要とか、実際に暮らす方はそこが重要になってきて、そこから考え始めます。だからコンセプトを提案する私たちは、実際に建てる方の代わりにそこを重要視しました。

<後編に続く>

あべまなみ

あべまなみ

新潟県出身、横浜在住のフリーライター。中学時代にサックスを始め、自身もジャズを演奏することから、20歳のアメリカ留学時に単身でメンフィスとニューオーリンズへ。初めての一人旅で自分の可能性や新しい発見に出会える楽しさに気づき、その後「旅」にハマる。

2017年12月現在、渡航国は24カ国。好きなものはお酒といちご。

casa carina

街も心も輝かせる、かわいくて、かしこい家

「こんな家に住みたい」をカタチにしました