モダンから現代アートまで有名作品が充実!フランス・パリにある「ポンピドゥー・センター」
ヨーロッパ最大規模を誇るポンピドゥー・センター国立近代美術館は、1900年代以降から現在のアート作品が展示されており、近代芸術の先駆けとなったピカソやマティス、ポップアートの旗手アンディウォーホルなど、近代から現代アートの巨匠作品が鑑賞できる見ごたえのある美術館です。1つ1つの作品にゆったりとしたスペースをもうけ、混雑せずにゆっくりと作品鑑賞できるのも魅力のひとつ。また、ポンピドゥー・センターは総合文化センターとなっており、多くの企画展も随時開催。屋上展望テラスやおしゃれなレストラン、アート雑貨ショップなどもあり充実した内容の文化センターです。
新造形主義のモンドリアン
中には多くの有名アーティストの作品が並びます。こちらは直線と赤と青の配色が特徴的なピエト・モンドリアンの作品。現代アートを代表するアーティストの一人です。
オープンスペースの彫刻作品
展示室を繋ぐオープンスペースには大きな彫刻作品が並んでいます。
スペースの中心に展示されているため、作品の正面だけでなく360度見回すことができ、アーティストのこだわりを細部に至るまで鑑賞することができます。
便器をひっくり返したアート作品
こちらの作品は、世界一有名な現代アートとも呼ばれるマルセル・デュシャンの『泉』です。ただ、男性用の小便器に「R.Mutt」というサインを書いているだけです。
デュシャンにとってのアートとは『思考を楽しむ手段』。これは、今まで “受動的” に捉えていたアート作品を鑑賞者が “能動的” に考えることでアートが成立する、というデュシャンの考えのもと制作された作品です。まさに視覚的な”美しさ”に捉われない現代アートの自由さを感じられます。
ハイテク建築の師「ジャン・プルーヴェ」
フランスを代表する建築家でありデザイナーのジャン・プルーヴェの作品は結構大きめに展示されています。建築全体や都市というより部材やディテールの視点が特徴的な展示です。
パリに縁のある建築たち
施設内では実在する建築のレプリカのみならず、実現しなかったコンペ案も展示されています。こちらは現在はドミニク・ペローの案が建っているパリのフランス国立図書館のコンペのレム・コールハース案です。
こちらは横浜にある伊東豊雄の「風の塔」。
これはパリに実際に建っている「新凱旋門(ラ・ディフェンス)」。小さいながらも精密に作られたレプリカによって、360度からその構造を見ることができます。
赤いキャッチーな色味が特徴のこちらはベルナード・チュミ設計のラ・ヴィレット公園のフォリーの模型。
こちらはジャン・ヌーヴェル設計の「アラブ世界研究所」の窓のモックアップです。細かなディティールを作品として見られるので、現地よりもデザイナーの意図がわかりやすく鑑賞できます。
椅子のコレクション
椅子にフォーカスした展示スペース。日本人建築家の倉俣史朗の作品が展示されています。
他にも国内外様々な建築家、デザイナーの作品が並びます。
様々なジャンルのデザインを楽しめる展示空間
西洋美術のオムニバスのような展示が楽しめる空間。絵画はもちろん、建築やインテリアデザイン、家具の展示はモダニズム中期から現代まで連続性が読み取れる内容で、見応えたっぷり。パリに来た際はぜひ足を運んでみてください。
営業時間 : 11:00~22:00
入館料:14ユーロ(一般)
URL : http://centrepompidou.fr
住所 : Place Georges-Pompidou, 75004 Paris, France