「YADOKARI×タイニーハウス」が暮らしを変える、ライフスタイルの新たな提案

新しいコミュニティや暮らし方、趣味やワークショップのスペースを提供する「 YADOKARI」。前回に引き続き “ 新しい豊かさ ” と “ コミュニティビルド ”を提案する「YADOKARI」を運営するお二人に、タイニーハウスの可能性についてお話を伺った。

– 前回の記事はこちら –

https://hash-casa.com/2017/04/15/yadokari-interview1/

https://hash-casa.com/2017/04/08/yadokari-casa/

【プロフィール】

さわだ いっせい:フリーランスデザイナーを経て、2012年、ウエスギセイタと共にYADOKARIを始動。タイニーハウス・ライフスタイルメディア「未来住まい方会議」運営。250万円のタイニーハウス「INSPIRATION」販売。コミュニティハブ「BETTARA STAND 日本橋」運営。保全再生の一環で中銀カプセルタワーの一室をコワーキングスペースに。著書に「アイム・ミニマリスト」(三栄書房)「未来住まい方会議」(三輪舎)「月極本」(YADOKARI)

ウエスギ セイタ:Webコンサルのデジパ(株)取締役を経てYADOKARI創業。「豊かさの再編集」をテーマに住まいや暮らしに関わるさまざまな活動を行う。著書に「アイムミニマリスト」(三栄書房)「未来住まい方会議」(三輪舎)「月極本」(YADOKARI)などがあり。

暮らしの幅を広げる「ミニマムスタイル」。

ー家を建てる、建物を建てる、住宅コストを抑えて豊かな暮らし。

Q:タイニーハウス(小さな家)というと「ミニマムスタイル」を思い浮かべますが?

Aワークスタイルが変化しつつある今、必ずしも家を建てることにお金をかけるコトが正解ではないと思うんです。例えば、夫婦で年収1500万円あったら育児に専念できるし、独身の方だったら住宅コストを抑えれば暮らしの選択肢が広がります。

Q:確かに、数十年の住宅ローンを払わなければいけない事を考えると生活の幅は狭まりますね。

A250万〜300万だったら、ローンを組まなければならない人も多ですが、タイニーハウスのような家であれば海外の別荘キッドで150万程度で購入するコトも可能です。住宅ローンなどの長期債務をかかえることなく低コストで建設が実現でき、建材も少なくてすみ環境にも優しい。

Q:他にタイニーハウスであるメリットとは他には何でしょうか?

A:タイニーハウスはデットスペースや遊休地の有効活用に最適です。建物ではないので、建築認定が必要なく、住宅とは違い税金がかかりません。住宅としてだけでなく商業施設としても魅力的です。

家や建物といった概念を一新するタイニーハウス。

ーデットスペースを利用して、地域に寄り添ったコミュニティの場をつくる。

Q:言われてみると「確かに!」と思いますが、なかなかそこに着目できる人は少ないのでは?

Aだからこそ「BETTARA STAND 日本橋」のようにイベントスペースや商業施設として実際に街の方に知っていただくことが重要だと感じました。デザインよりもプロセスを重視した、地域に寄り添った街づくりは、地域・コミュニティ・不動産屋・商いの場として、さまざまなコミュニティに属し、人との交流が活発になりますね。

Q:もはや、家や建物といった概念ではないですね。

Aそうですね。タイニーハウスは移動も可能ですし、建物ではなく車両としての扱いです。建物であって建物ではないところは既存の概念とは異なって面白いですし、デットスペースや遊休地、駐車場を有効活用でき、住宅だけでなく商業施設としても可能性が広がります。

暮らしを変える、ライフスタイルの新たな提案。

ー別荘から老後の住まい、タイニーハウスで自分らしい暮らしを。

Q:実際にどんな方からのお問い合わせが多いですか?

A年齢層は30代〜高齢者の方まで幅広いですね。用途もさまざまで、別荘やサマーハウスとして建てたい方や、DIYでつくるプロセスが楽しそうという方、また、老後の家として、それまで作っていた住居は息子さんに譲り、ご自身達は同じ敷地内にタイニーハウスを作って暮らしたいという方もいらっしゃいます。

Q:タイニーハウスなら場所も暮らし方も選ばないですね。

Aはい。オフグリットの機能を完備すれば、浜辺など指定地域でも家を建てられ、最大のエコのにも繋がります。何の為に仕事をしているのか、何の為に生活をしているのか、バランス感覚の過渡期にきていると思います。自分らしいライフスタイルが豊かな暮らしに繋がるのではないでしょうか。

 

ライフスタイルが多様化してる中、暮らしの豊かさとは何なのか今一度見つめ直したいところ。 “ 新しい暮らしの豊かさ ” を発信する「YADOKARI」に今後も目が離せない。