SANAAによる画期的で金沢の街に開かれる公園のような美術館「金沢21世紀美術館」

金沢21世紀美術館は、金沢市の中心部に位置し、「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目的に2004年に建てられた美術館です。誰もがいつでも立ち寄ることができ、様々な出会いや体験が可能となる美術館を目的に、裏表のないガラスのアートサークルが採用され、明るさや開放感に配慮された美術館となっています。

SANNAによるガラスに覆われた公園のような美術館「金沢21世紀美術館」

Via : Wikipedia.

SANAAは、妹島和世と西沢立衛の建築家ユニットで、多方向性、水平性、透明性の3つをコンセプトに設計しています。

外壁や中庭に面した壁はガラスで覆われ、透明で明るく開放的な美術館です。

出入口は4つあり、正面などの区別がない開かれた円形のデザインが採用され、各施設は水平方向に配置されています。

ガラスを採用することで、外と中の景色が異なる空間にいる者同士の様子や気配を感じられるような空間を作り出しています。

屋外にもアート作品が点在していて、金沢の街とも有機的につながっています。

光を利用した開放的な明るい空間

建物の端から端まで貫通するような透過性があり、開放的な空間を作り出す為に展示室と展示室を離して配置するよう工夫されています。

各展示室は、天窓採光で天井も屋根もガラスのダブルレイヤーで光を調節しています。現代美術や伝統工芸の中には暗室でないといけない場合もある為、天井のガラスと屋根のガラスの間にメンテナンス空間を作り、光の条件に対応できるよう調光のルーバーを設けています。

高さが必要な展示室は奥に配置するようにし、圧迫間のない形を作り出しています。

奥の深い空間を作り出すことで、光を室内に持ち込むことができる構造となっています。

楽しめる体験型のフォトジェニックな現代アート作品

作品の中でも、象徴する一つがレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」です。上と下からでは見える景色が全く違うのも面白いです。

Via : Wikipedia.

水の入っていないプールの上にはガラス越しに水が貼られており、中に人が入ることによって、上から眺める景色は人がプールの中を歩いているような幻想的な世界にを作り出しています。

Via : Wikipedia.

ジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」も印象的な作品です。天井が四角く切り取られており、そこから空を眺めることができます。変化する光を体感しながら楽しめる作品となっています。

「市民ギャラリー」はマイケル・リンが手掛け、花柄模様の壁が印象的です。明るい光が差し込む休憩場所として美術館内にあります。

こちらは「ラビットチェア」という名称があり、名前の通りうさぎのような形をした椅子が並んでいます。

美術館と交流会を合わせることで、非日常感を味わうことができる建物が魅力的です。開放的な空間であり、環境とも調和する建築なので行く季節や時間帯、天候によって見え方が自由自在に変わっていくところも非常に興味深い美術館です。

21世紀美術館

開館時間:展覧会ゾーン:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※5/12〜5/31の間は休場
交流ゾーン:9:00~22:00 *各施設の開室時間はそれぞれ異なる。
※当面の間 9:00〜19:00(5/12〜5/31の間は金・土曜日も19:00まで)
休館日:展覧会ゾーン:月曜日(休日の場合は直後の平日)、
年末年始交流ゾーン:年末年始 *各施設の休室日は展覧会ゾーンに準ずる。
電話:0762202800
URL : https://www.kanazawa21.jp/
住所:〒920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1