煮込むほど美味しいイタリア野菜”カーボロネロ”を使った食べるスープ「リボリータ」

日に日に寒さが強まって、ポトフやロールキャベツなどの煮込み料理が美味しい季節になってきました。肌寒い日の食事にホッと温まるスープはいかがでしょうか。今回は煮込めば煮込むほど美味しくなるイタリア野菜「カーボロネロ」を使った、イタリアの家庭料理「リボリータ」をご紹介します。

カーボロネロとは

カーボロネロはイタリアのトスカーナを代表するイタリア野菜のひとつで黒キャベツとも呼ばれます。ケールの仲間でアブラナ科の野菜です。イタリアでは“トスカーナのキャベツ”という意味でカーボロ・トスカーノとも呼ばれるほどポピュラーな存在です。その名前が示すとおり色は黒っぽい深緑で一般的なキャベツより苦み、香りともにやや強いく、葉は縮れていて肉厚で固く、普通のキャベツのように結球しないのが特徴です。歯が強いので煮崩れしにくく、煮込むほどに美味しくなるのでイタリアでも煮込み料理によく使われます。

旬と栄養素

11月から2月ごろの冬から春先にかけてが旬とされており、特に霜が降りてから収穫されたものは柔らかく甘味が増して美味しいとされます。各種ビタミン(A, C, E)、葉酸、ミネラル(カリウム、カルシウム)が豊富で特にビタミンCは普通のキャベツよりも数倍多く含まれ、抗酸化作用も高いスーパーフードとして知られています。

レシピ (2人分)

・黒キャベツ 100g
・白いんげん豆 (水煮) 100g
・ミニトマト 6個
・ニンジン 20g
・じゃがいも 100g
・玉ねぎ 50g
・セロリ 20g
・ニンニク 1片

スープ
・水 400ml
・チキンコンソメ 小さじ2
・塩こしょう 小さじ1/4
・オリーブオイル 大さじ1
・パルメザンチーズ 大さじ1
・ローリエ 適量

準備
セロリは筋を取り除いておく。

1. 玉ねぎ、ニンジン、セロリ、ジャガイモは皮を剥いて2cmの角切り、カーボロネロは約4cmほどにカットする。

2. 深めの鍋にオリーブオイル、潰したニンニクを入れ弱火でニンニクに色をつけ香りを出す。

3. 1にタマネギ、人参、セロリを加え、野菜の甘みが出るまでゆっくり炒める。


4. 2の野菜がしんなり炒まったら中火にして、ジャガイモ、トマトを加え軽く混ぜ合わせる。

5. 3に水を入れ、ローリエ、カーボロネロを加え一度沸騰させたら弱火にし約20分煮込む。

6. 4に水、白インゲン豆を加えトロみがつくまで煮込む。


7. 塩で味を調整して、お皿に注ぎ、パルメザンチーズをかけて完成。

ポイント
●カーボロネロは一般的なキャベツに比べて日持ちしないため、新鮮なものを使う。
●3の工程で野菜を炒めるときには、甘みを引き出すため野菜の水分がなくなるまでしっかりと炒める。

煮込めば煮込むほど野菜の旨みが広がるスープ

野菜の旨味がギュっと詰まった美味しいスープは、パンとの相性が抜群。フォカッチャやバゲットなどを合わせるのはもちろん、硬くなってしまったパンをスープと一緒に煮込んで食べるのも現地ではポピュラーな食べ方。シチューやグラタンなどパンに合わせるメニューが増えるこの時期に、ぜひ試してみてください。