【ミラノデザインウィーク2022】オランダ発のmoooiが表現するデザインとテクノロジーの融合の世界

2022年6月7日（火）から12日（日）の期間、イタリア・ミラノで家具見本市ミラノ・サローネと共に世界最大とも言えるデザインイベント「ミラノデザインウィーク2022」が開催されました。新型コロナウィルスの感染拡大の影響で例年通りの4月から6月へと開催が延期されたものの、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。アンティークとモダンを融合させたハイセンスな美しいインテリア・家具を生み出し続けるオランダ発のインテリアブランド「moooi」では、「A Life Extraordinary」をテーマに、オンラインとミラノでのライブで多感覚的な展示を実施。デザイン、ライフスタイル、テクノロジーの最高峰を融合させ、デジタルと物理的体験の両方にフォーカスしました。

Extinct Animals by Ada Sokol

Moooiはデジタルとテクノロジーのアプローチをさらに深めるために、ストックホルム在住のアーティスト Ada Sokolを招聘。Ada Sokolは彼女の超感覚的な体験で知られており、その専門知識を活かして絶滅動物を魅力的な3Dアートに変えました。

巧みに作られたデジタル世界では、クイーンコブラやゴールデンタイガーなどが繁栄する様子を表現。

動物たちは生き生きとしているのみならず、あらゆる動物と触れ合いを持ち、幻想的な風景をベースにした超感覚的な体験を提供しました。

Aldora Sofa by Cristina Celestino

イタリア人建築家・デザイナー Cristina CelestinoによるソファAldora Sofa。ゆったりとしたボリュームと女性らしい曲線の組み合わせ、贅沢な素材による甘美でリッチなテイストが特徴です。

背もたれが描く曲線は植物の「カラー」の花弁から、2つに別れた背もたれは飛び立つ昆虫が開く羽の美しさからインスピレーションを得て制作されています。

Serpentine Light by Front

スウェーデンのデザインデュオ Frontによる新作ライトSerpentine Light。

精巧なツイストとターンを経て作られた風通しの良いサスペンションライトです。

照明のデザインは、紙をひねったり回すことから始まりました。張力と自然な流れを試すことで、紙が生み出すさまざまな形状を発見し、独自のフォルムに辿り着いたのです。

黒のラインは、無限の上向きのスパイラルの効果を生み出します。ほぼ半透明の素材の流れや曲線がとても自然で、光を均一に拡散します。個性的なデザインと無限の動きの幻想は、ダイニングテーブルの上はもちろん、廊下、またはオフィス空間にも最適な想像力を刺激するライトです。

Piro by IDEO

また、moooiは今回、デザインコンサルティング企業IDEOと共にロボット工学にも挑戦。香りとの相互作用によってmoooi独自のインテリアムードを盛り上げる、踊るアロマディフューザーPiroを発表。こちらも会場を沸かせました。

フィジタルの探求と同時にテクノロジーにフォーカスした新たなプロダクトが生み出されました。

LG OLED

会場のムードを盛り上げたのは総合テクノロジーメーカーLGによる LG OLED（有機EL）。テクノロジーの最先端技術が可能にする高品質の映像と音響によって、moooiが提案する世界観への没入を誘いました。

未来志向のコラボレーションを告げる新作の数々

moooiではその他、照明や新しい寝具コレクション、ウォールカバーやカーペットのコレクション、LGとのコラボレーションによるOLED Objet Collectionを発表。デジタルテクノロジーの向上によって、固定概念にとらわれることなく生み出される、彩り豊かでユニークな製品が多く見られる展示となりました。