ミラノデザインウィークに出展した「bud brand」ブランディング戦略報告会が開催。

bud brand(バッドブランド)とは、「つぼみ(bud)+綺麗に咲かせる(branding)」から生まれた言葉で、才能あふれる次世代の日本人クリエイターが世界でひと花咲かせるためのプロジェクト。毎年4月に開かれるミラノデザインウィーク(ミラノサローネ)へ出展している。

インターネットの普及によって情報が溢れ、優れた才能が埋もれてしまっていることから、「日本のデザインを世界へ発信する」そして「世界のデザインを肌で感じる」を同時に叶える場を、次世代を担う日本のクリエイターに提供している。

ブランディング戦略報告会が開催

今回6月27日に、横浜のタイニーハウスホテルにて「bud brand(バッドブランド)ブランディング戦略報告会」が開催。

「株式会社ロジック」「株式会社 シンカ」「松尾建設 株式会社」「株式会社 新生ホーム」「有限会社 ウッドワークプランニング」「高山マテリアル 株式会社」「ウィングホーム 株式会社」の7社がゲストスピーカーとして登壇した。

ゲストや参加者がそれぞれがドリンクを片手に、和気あいあいとした雰囲気のなか出展に至った経緯や、作品への思いを話した。

2018年のテーマは「おめでたいプロダクト」

bud brandの目的としては、有名な方をフォーカスするのではなく、これから世界に出る若い人たちを応援したいとのこと。地域で産業をおこしている方たちと一緒に活動をするほか、次は学校を交えながら学生と巻き込む取り組みを進めている。

ミラノデザインウィークは期間中、ミラノの街全体が家具や雑貨、アートのデザインなどで溢れ、ミラノサローネ国際見本市本会場だけでも約40万人が訪れるそうだ。

bud brandはトルトーナ地区のSuperStudioのという場所で展示。今回で3回目の出展ということで、来場者の中には「去年も来た」と声をかけてくださる方もいたとのこと。そして出展作品に使われている日本独特の技術も、知っている方が多かったことが印象的だったという。

贈答品や祝儀袋にかける水引を使った一輪挿しや、厄除け、開運の願いが込められた破魔矢の矢羽の形をした箸置き、豊作を神様に感謝して食事をもてなす際に使われていた箸置き「御箸台」をシンプルな形にした箸置きなど、実際にミラノデザインウィークに出展された作品が並んだ。

今回はいくつかのゲストスピーカーの話を中心に、イベントの様子を紹介したい。

株式会社 ロジックのサポートする福岡デザイン専門学校の学生作品

ミラノサローネへ出展した7社サポートした作品への思いを語るなか、印象的だったのは先に紹介した作品なども含む学生を巻き込んだプロジェクトだった。株式会社ロジックのサポートする作品には、Student Supportとして福岡デザイン専門学校の作品を出展。ミラノサローネへの憧れは元々あり、過去2回も協賛をしていた。

自らが出展したいという気持ちがあったことや、自分が出展することに対してみんなと一緒なら負担も少ないと考えたそう。

出展したことによる一番の価値は、企業のブランディングや採用・育成への影響だとか。年齢や経験の有無は関係なしに、「可能性がある会社」というメッセージとして響く。その効果を実感しているという。

そしてミラノサローネに自ら赴いてそのクオリティを見ることで、自分たちの価値も高められモチベーションも上がることから、これからも継続していきたいと話していた。

参考:http://www.bud-brand.com/#modal-object-9
参考:http://www.bud-brand.com/#modal-object-11
参考:http://www.bud-brand.com/#modal-object-12
参考:http://www.bud-brand.com/#modal-object-2

株式会社 新生ホームのサポートする「Aizu Flat」

参考:http://www.bud-brand.com/#modal-object-1

WOODWORKPLANNING のサポートする「Do-asobi tile」

WOODWORKPLANNING のサポートする「Do-asobi tile」は、益子ならではの独特の釉薬を使った皮鯨タイル。韓国と日本の陶芸界を結んで韓日交流に貢献した、和田窯の陶芸家・合田好道氏が製作で作られた。

陶芸の街、益子では余った釉薬をひとつの容器に入れて保管する習慣があるそうで、その時々で変わる色合いやカタチがユニークで、それを活かしたような工業的ではなくクラフト的な作品になった。

参考:http://www.bud-brand.com/#modal-object-6

高山マテリアル 株式会社のサポートする東京工芸大学の学生作品

高山マテリアル 株式会社がサポートする「つながりの器」は、Student Supportとして東京工芸大学の学生の作品。ミラノへ行くたびに地元・横浜と何かしら関連付けできないかと思っていたそうで、大学の職員がcasa cubeに興味を持っていたことから、学校のカリキュラムに入れることになったそうだ。

二人分の食器が一つにまとまる様子を、二人が「二人で一つの家族」である姿に重ねたテーブルウェアを菱形でつくったこの作品。若いクリエイターたちの雰囲気を知ることができたことも大きかったという。

全国に仲間がいることや若い人たちの応援をしていることをアピールして、周りと差別化を図りたいと話していた。

参考:http://www.bud-brand.com/#modal-object-8

「meta-bonsai」

RILNO(リルノ)と戸崎鐵工所が製作した「meta-bonsai」は、bud brandを主催するFANFARE Co., Ltd.の木谷氏のデザインによる作品。窓辺・テーブル・玄関・シェルフなど空間にある余白に縁起と新鮮な景色をもたらす盆栽をオブジェ化した。

縁起物とされる“松”の盆栽がモチーフになっているため、テーマにもピッタリ。日本のみならず世界的にも魅力が広まっている盆栽が抽象化されており、枝は幹を軸に回転できるので枝ぶりを楽しみながら、葉や実を組み合わせることで風景に変化を与える。

参考:http://www.bud-brand.com/#modal-object-4

2019年のテーマは「旅」を100倍楽しませるデザイン

2019年のミラノデザインウィークに出展する作品の募集が、すでに始まっている。2019年のテーマは「旅」を100倍楽しませるデザイン。目的地までの旅路で楽しむ。いつもと違う風景で楽しむ。食や物、ファッションで楽しむ。出会った人と楽しむ。そして旅人とも楽しむ。そんな旅を楽しませる作品を募集している。

応募期日は2018年7月〜9月30日(日)、結果発表は2018年10月中を予定。詳しくはこちら→http://www.bud-brand.com/