建築家・五十嵐淳が手がけたcasa nordは気温以上に暖かさを感じる家だった!

北海道出身の建築家・五十嵐淳氏が手がけたというcasa nordは、いわばcasaの寒冷地仕様。とはいえ、決して、「寒さに強い、暖かい家」というだけではないと、この家に住み始めたばかりの江村さん夫婦は言う。

「たしかにこの家は暖かい。見学会のときから、その違いは感じました。」と夫婦共通の感想だが、奥さまの由紀子さんは、「木の床がとってもいいでしょう。」と新居の床が大のお気に入りだ。「細長い窓なのに思った以上に明るくて、昼間は灯かりをつけなくていいんですよ。」と言うのはご主人の紘充さん。

そしてなによりも、「子ども達がこの家が大好きで大はしゃぎなんです。」とのこと。この家がどうして家族の心をつかんだのか見せてもらうことにした。

 

雪景色にくっきり浮き上がる要塞のような黒いキューブ

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もしかして一見すると一般住宅には見えないかもしれない。そのくらいcasa nordは個性的な外観をしている。真っ黒の壁、四角いキューブ状の建物、そして、細長い窓が壁にランダムに貼りついている。雪景色に中にこの家が浮かび上がっている様は、なにかの要塞のようにも見える。

玄関らしきものがないのも、一段と「住宅らしくない」感じがあるが、これは北国には欠かせない風除室が設けられているためだ。正面に見える2面のガラス戸を開けた中には玄関があるが、風除室なしでは家の中に雪を持ち込んでしまうことになるのだ。

 

外観からは想像できないあたたかみのある室内

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漆黒でスクエアな外観ながら、中に入ると、床、天井、梁、柱、階段などあらゆるところに明るい色味の木が使われていて、そのぬくもりを部屋全体で感じられる。玄関を入って左手のダイニングには、細長い窓が3か所あり、外から見ただけでは想像できないほどの明るさがある。

このダイニングテーブルは、アクタスのプレゼントキャンペーに当選して当たったもので、家に合わせて選んだだけあって、雰囲気がぴったり合っている。

 

ゆったりしたソファでくつろげそうなリビング

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階段をはさんでダイニングと続いているリビングにもアクタスの家具が。こちらも、由紀子さんがこだわっていた木の床にマッチしたシックな家具で、家族4人が集まってもくつろげそうな大きなソファが、いかにも「団らんの場」という空気を醸し出している。

 

一体感のあるリビングダイニングが家族に安心感を与える

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リビングからダイニングのほうを眺めると、キッチンまで見わたすことができる。つまり由紀子さんはキッチンに立っていても、リビングで遊ぶ子ども達に目が届くということだ。階段が真ん中にあるのも、子ども達が昇り降りしていることがわかり、安心感がある。

 

光を通すグレーチング仕様の2階の踊り場

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田の字に4つの部屋を配置した特徴的な2階だが、階段を昇りきった踊り場がまた変わっている。木製のグレーチングが床に使われていて、天窓から射し込む光が踊り場の床を抜けて1階まで届くようになっているのだ。

外観からは、いかにも室内が暗そうに見えるが、そうではなく驚くほど明るいのは、細長い窓の威力だけでなく、こういった工夫がされているからなのだ。

 

隣り合っているのに、窓がある2階の2室は将来の子ども部屋?

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子ども達がおもしろがること間違いなしなのが、階段をはさんだ2階の2部屋だ。

隣同士なのに、階段が間にあるため、壁があり小窓もついている。

それぞれの窓から顔を出して会話していると、同じ家の中にいるのに、ご近所さんと話をしているようで、子ども達には絶好の遊び場になりそうだ。

思春期になれば、隣の部屋の音が気になることもあるだろう、と思えば、この2室はいずれ長男の琉心くんと、次男の謙心くんの部屋になるのかもしれない。

 

高性能の断熱性パネルを壁に使用。断熱性、遮音性、構造などすべての面でタフなcasa nordの基本性能が優れていることは間違いない。

しかし、この家にはそれだけではないぬくもりがある。おそらくふんだんに木を使っていることや、彩光の工夫がされていて室内が明るいこと。さらに家の真ん中に鎮座する大黒柱や田の字型に配置された2階の部屋など。どこかしこに、家族でこの家に住む楽しさ、豊かさを感じさせる仕掛けがあるからなのだろう。

まだ引っ越してきたばかりの江村家だが、家を見ているだけで家族の笑い声が聞こえてくるような気がした。