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一日をシーンに分けて彩る中国茶の世界「茶とFabric.器」

銀座にあるノリタケ・大倉陶苑さんで面白いイベントが開催されていたので行ってきました!

陶器という硬質なものと、ファブリックという軟質なものを料理家のウー・ウェンさんがミックスして上手に調理してくれました!とノリタケ銀座店店長の山科さん。

今回、銀座ノリタケの店内にアノニモデザインの輸入ファブリックが加わり、店内はガラリとそのイメージを変えていました。というのも、今回の「茶とFabric.器」というイベント、陶器とファブリックと料理家以外にも、スタイリストの西野英子さん、アートディレクターの飯田淳さんが加わって装飾を企画しているからです。

6つのシーンから作られたテーブルコーディネート

【日が昇る朝】

朝、一日のスタートは空腹の朝にたっぷりのお茶をいただいて体の中をきれいにすることから。夜にシャワーを浴びるように朝からいただくたっぷりのお茶はお腹の中をスッキリきれいにしてくれます。

なので、器もたっぷり飲めるような大きめのもので、賑やかというよりはきれいで静かな朝をイメージしています。卵も鶏のオブジェと一緒に朝生まれたての卵をイメージするようなわかりやすいシーンを作っています。リネンに刺繍が施されたフランス(ETAMINE)の生地がさわやかなイメージにぴったりですね。


【活動的な昼】

一番活動するお昼ですが、ちょっと眠くなる時もあれば、何となくやる気が出ないときもありますよね。そんな時に飲んでいただきたいのが鉄観音茶です。

烏龍茶と鉄観音茶、違いがわからないとよく言われますが、鉄観音はウーロン茶の家族です。烏龍茶の中にいろんなお茶の種類があるからこそ、日本では烏龍茶という名前だけしか出てこなくなりました。烏龍茶も地域によって茶質も違ったりします。鉄観音の中で龍井(ロンジン)というお茶は最高級のお茶です。春の清明節(セイメイセツ)の前にとれた龍井は最高級と言われています。いつが一番おいしいかというと、烏龍茶は絶対に秋!だそうです。二十四節季の寒露(カンロ 10月8日ごろ)にとれたお茶が龍井と同じように烏龍茶の最高級のもの。緑茶は無発酵ですが、烏龍茶(鉄観音)は半分発酵したお茶で緑茶ほどカフェインは強くありません。春から夏をかけて成長し、秋に収穫された茶葉なので強く、体に響きます。たまに“お茶に酔う”と聞いたことがあると思いますが、緑茶やほかのお茶はいくら飲んでも酔わないと思いますが、烏龍茶、鉄観音茶の中にはものによってはすごく酔います。それぐらい強いということです。自分の体の調子により、一番元気な時に飲んだ方がいいと思います。

テーブルクロスはニューヨーク(TRAVERS)のもの。刺繍が美しく、色違いのブルーやグリーンでもガラリとイメージが変わります。

【アフタヌーンティ】

ウー・ウェンさんは日本に来て29年。中国の古い食器はたくさん持っていましたが、結婚した時に日本の食器を取り入れようと買った食器がノリタケさんのこのシリーズだそうです。ウー・ウェンさんの故郷北京は冬はとても寒くて緑がなくなるそうです。いつも緑や野菜や果物があるような食卓になれば冬も楽しいかな?と自分が持っていた古い食器と合わせて、今でも使っているそうです。そんな思い出のある食器を今回のイベントでは是非使いたかったという大切な食器セットです。

日本では3時のおやつと言いますが、外国ではアフタヌーンティというオシャレな名前になります。時間のずれは多少あるでしょうが、世界どこに行ってもおやつの時間があり、お茶と一緒に楽しまれています。今回のアフタヌーンティのテーブルは菊のお茶を準備しています。菊のお茶というのは毒が取れたり、元気になりたい!きれいになりたいという女性にぴったりだと言われています。中国の人たちにはカフェインが少なくて効能が高いと思われているのでよく飲まれています。カモミールティも菊の一種ですね。ここでは何種類かの菊のお茶を準備しています。菊の種類によって香りや味も当然違いますのでたくさんの種類の中から今回は代表的なものを紹介したいと思い3種類の菊茶を準備しています。

テーブルクロスはフランス(ETAMINE)のもの。やさしい色使いと刺繍がティータイムの賑やかな器ににぴったりです。


【皆で集う夕食】

ウーウェンさんが一番気に入っていたというのがこちらに使われているモンゴル人の刺繍が入ったファブリック。ニューヨーク(TRAVERS)のものです。

みんなで集まって夕食の時に飲むお茶でおすすめするのが紅茶です。コーヒーを飲めない人はたまにいますが、お茶はほとんどの人が飲めると思います。紅茶の場合、あまり人を選ばないのがいいところです。紅茶と言えばイギリスのイメージが強いですが、中国にもたくさんの紅茶があります。広い中国の中で数え切れないほどのお茶の種類があって気候風土で飲んだり飲まなかったりするのです。紅茶は雲南省、この中国の雲南省から最高級のものをイギリスにも輸出させてもらっています。中国もたくさんの紅茶をのんでいるので、みんなで集まった時に紅茶を出せば、あまり嫌という人もいませんし、みんなが好むという存在のお茶です。


【食後のデザート】

3時のおやつとはまた違った至福の時間。甘いものは食べると消化を助けられるといいます。もちろん、あまり食べすぎてはいけないですが。夜のおやつの時間にはプーアール茶をご用意しています。

プーアール茶には2種類の効果があります。皆さんがとても喜ぶ効果、痩せるお茶です。ただ、全部が痩せるというわけではありません。緑茶は発酵していない、龍井は半分発酵している、紅茶は発酵している、そしてプーアール茶は発酵というより菌を繁殖させることで長く持つお茶を作っています。100年は持つと言われています。なので3年ぐらいのプーアール茶はすごいと言われません。少なくても10年以上じゃないと。独特の菌で発酵させているからこそ、若いものの方が痩せると言われています。なので、デザートと一緒に飲むお茶としてお薦めしています。食べて体に負担がないように飲んだ方がいいですね。お腹がすいているときは陳年プーアール茶を飲んでください。

テーブルクロスはニューヨーク(TRAVERS)のもの。中国の景色?籠を持った人の姿が所々にみえる楽しく落ち着いた生地です。


【真夜中の一服】

胃腸が弱い人によく、胃を温めてくれる効果が高いので、寝る前に完全に発酵されているお茶(カフェインが少ないお茶)を飲んで胃腸を温めることで安眠効果が期待できます。

古いプーアール茶はかび臭いのですが、それがくせになります。日本の納豆と同じです。発酵したものというのは中毒性があるのでしょうね。昔は陳年プーアール茶に陳皮を入れて飲むとさわやかで飲みやすくなると言われていましたが、最近はミカンの中にプーアール茶を入れてそのまま自然発酵させるという商品が出てきています。陳年プーアール茶をたくさん飲んでもらいたいので便利で美味しく誰でも飲めるような商品がここ最近作られています。

テーブルクロスはフランス(ETAMINE)のもの。鮮やかなイエローがモノクロの器を引き立てています。

器とファブリックの関係

ウーウェンさんでさえも中国で何種類のお茶が作られているのか把握できないというぐらい数百種類というたくさんのお茶が作られているそうですが、奥が深いですね。お茶を飲むという楽しみを知っている人間ってすごいな、そしてそんな文化を楽しめていることがありがたいなと思います。
お茶の楽しみだけでなく、器とファブリックの関係もまた重要だということがわかりました。ノリタケさんの器の中でも、あまり注目されていなかった器がファブリックやお茶と一緒に舞台に上がることで、お客さまから「こんな器もあったんですね!」とお声掛けいただきましたよ。と山科店長もおっしゃっていましたが、ファブリックが器を引き立てたり、器がファブリックを引き立てたり、またお料理も加わって食卓が彩られるのだなぁとあらためてそれぞれの重要性を感じました。
買ってきたお惣菜をそのまま食べるのか、器に移してランチョンマットの上で食べるのか、そのひと手間がお料理を美味しくするのではないでしょうか。シチュエーションに合わせたテーブルコーディネートも楽しみたいですね!

ノリタケ・大倉陶園 銀座店

【住 所】104-0061 東京都中央区銀座三丁目4番12号文祥堂ビル2階
【問い合わせ先】 03-3567-6121
【営業時間】 11:00~19:30
【HP】https://tableware.noritake.co.jp/

株式会社 Anonimo Design

【住所】〒107-0062 東京都港区南青山6-7-13 ヴィラージュ南青山601
【問い合わせ先】 03-3797-3904 or 3905
【HP】http://www.ad-collection.com/

公門 秋絵

公門 秋絵

オーガニックを取り入れた食卓と暮らしを楽しくする情報を発信するサイト

「cu mondo(クモンド)」編集長

六本松 蔦屋書店にて食のコンシェルジュ(暮らしのコーナー)を担当。自身のブランド「poco a poco」で輸入生地を使った雑貨の製造・販売を行う。

casa

建売でも注文住宅でもないもうひとつの可能性 casa シリーズ。

機能、デザイン、コスト削減などを徹底して追求した、

完成度の高い住宅。