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ぼろ布の美術館が浅草に?ニッチな展示を体験できる「アミューズミュージアム」とは!?

継ぎはぎだらけのぼろ布。雑巾として使用したりとあまりポジティブなイメージのないものですが、実は浅草にぼろ布で作られたアイテムを展示品として扱う美術館があるのです!外国の方はもちろん、日本で育った人も楽しめる穴場スポットをご紹介します!

ぼろ布=BORO?

浅草の清水寺の近くに位置するアミューズミュージアムでは、青森出身の民俗学者・田中忠三郎氏が収集保存した江戸時代から昭和初期にかけての『BORO』(ボロ)のコレクションを常設しています。ボロとは、寒冷な気候のために綿花の生育が難しい東北地方、特に青森県の山間部、漁村で使われていた継ぎはぎされた野良着や作業着布類のこと。日常では見かけなくなったものの、祖父母の家や、昔の日本を舞台にした映画などで見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。

想いが込められたボロの数々

極貧の生活の中で寒さをしのぐために、家族や大切な人を想い、工夫され生み出されたテキスタイルの数々。限られた物資、時間の中で機能性を追求したものであるものの、人の息遣い心遣いが感じられるボロは、なかには国の重要有形民俗文化財に登録されている衣類もあるほど、世界的にもアートとしても評価が高いのです。

 

見て、触って、体感できるボロの世界

展示品は基本的に触ることができ、その手触りや、裏面なども確かめることができます。端切れや小布を集め縫い付け、それを繰り返して強度や保温性を高めたボロは、見た目以上に重いものが多い。ぜひ実際に手で触れて、その重みを体感してみてください。

インスタレーションで楽しむボロ

現在は企画展として同館の開館年でもある2009年に、写真集『BORO つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化』を出版した写真家・都築響一氏が新たに撮り下ろした写真作品34点と、現物のボロや古民具約1500点を同一空間内に展示することで、美術館全体をひとつの大型インスタレーションとしています。

黒澤明監督も映画衣装としても使用

また、田中氏は黒沢監督の依頼で、映画「夢」(1990年)の撮影に衣類約300点を提供したことも。そのお礼として譲り受けた追加製作された衣装も含め、撮影現場のような展示空間で田中氏のコレクションを楽しむことができます。

館内にはボロや衣類のほか、南部鉄器などの伝統工芸品や、ボストン美術館収蔵の幻の浮世絵を超細密デジタル映像で解説するコーナーもあり、様々な視点から日本美術を楽しむことができます。

屋上からは浅草寺や東京スカイツリーが一望できるテラスもあるので、周りの景色を眺めながらの一休憩にもぴったり。展示も空間も楽しめるアミューズミュージアム。浅草に来た際は是非立ち寄って欲しいスポットです。

アミューズミュージアム

開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
休館日:月曜日(月曜祝日の場合は翌日休館)
観覧料金:一般1,080円、大・高生864円、中・小学生540円、未就学児童無料、一般団体料金864円(15名以上)
URL:https://www.amusemuseum.com
住所:〒111-0032東京都台東区浅草2-34-3

千春

横浜出身渋谷区在住のミレニアル世代の一人っ子。母方は佐渡島の系譜。趣味は料理とはしご酒。

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