【DESIGNART TOKYO 2023】過去最多の108展示で東京の街全体がミュージアムに!Sparks 〜思考の解放〜をテーマに今年もスタート!

今年で7回目となる日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO(デザイナート トーキョー)」が10月20日~10月29日の約1週間、東京を舞台に都内各所にて開催されます。世界中からインテリア、ファッションなど様々なジャンルのモノやコトが集結し「Sparks 〜思考の解放〜」をテーマに、新時代の価値創造に挑戦するデザイン・アートが展示されます。

アジアの新鋭クリエイターたちによる注目のエキシビション「ASIA CREATIVE RELATION」」

今回のメインコンテンツとも言えるのが、2050年という未来を見つめ、アジアの未来のスターデザイナーによる作品が集結する展示「ASIA CREATIVE RELATION」。

本展示のゲストキュレーターは、アジア太平洋地域のデザインに特化したメディア「Design Anthology」の編集長Suzy Annetta氏。アジアのクリエイターに精通し、独自にAWARD運営も行っている彼女の豊富な知見とネットワークを活かし、本展にふさわしいアーティスト・作品をキュレーションしています。今回は会場でも注目の高かったプロダクトの一部をピックアップしてご紹介します。

自然と人工が生み出す新たなものの在り方「Drought」

乾燥及びその時間経過によって生まれる形状を可視化した椅子「Drought」。日照りによって生まれる土の割れや風化が進んだ岩石に着想を得て、製造方法を独自に開発。自然と人工が融合した新たなもののあり方を提示します。ディティールの造形を自然現象に委ねるアプローチは、自然の力に抗わない姿勢から生まれる新たな製造方法と表現方法であり、静的な椅子でありながら時間の流れと変化を感じさせます。

素材が放つ色をテーマにしたプロダクト「Sou」

「Sou」は、富山のガラス工房で行った3日間のワークショップで誕生したプロダクト。ガラスの色に焦点を当て、約100個に及ぶ手吹きガラスの試作品を製作。さまざまなガラスの色合いを検証しながら、その色の魅力を楽しむ小さなオブジェが誕生しました。

自然を想起させるレインボーを生活に取り込む「Sky」

「Sky」はステンレス加工技術を得意とする日鉄ステンレスアートの技術によって、マテリアルの特性を引き出す提案としてデザインされました。レインボーの発色は特殊な技法によって作られており、空や大気を想起する美しい色が空間の中でさりげなく引き立つよう、一般的に見慣れたものの見立てとしてスタンド型ミラーに落とし込まれました。

アスファルトに産地を与えて視線を変える「SDANLEY DESIGN WORKS」

日々頻繁に行われる道路工事にヒントを得て、日々利用しながらも意識の外側にある存在、アスファルトに着目。道路工事の際に発生したアスファルトは一般的に製材工場に運ばれ、再生利用されます。
日頃、通勤で歩く大通りや自宅へと繋がる私道、見方が変わればただの道路名称にも天然素材と同じく「産地」という意味合いが生まれます。様々な産地から得たアスファルトを、その個性を保ちつつプロダクトに変えるプロジェクトです。会場ではアスファルトを再活用したユニークな照明器具が展示されています。

ほか、韓国人デザイナー・Dongwook Choiやコンテンポラリーデザインスタジオ・we+など、国内外からの参加者によるさまざまなアイディアやプロダクトが多く並びます。

これからの豊かな暮らしを提案する新生「THE LIONS」

また、今年4月「ライオンズマンション」から「THE LIONS」へリブランドを行うことを発表した株式会社大京が「ASIA CREATIVE RELATION」の取り組みに共感し、「変化の時代に “THELIONS” が考える新しい暮らし」のビジョンを表現するブースを設置し、DESIGNART TOKYO 2023にて初公開。ワクワクするような未来の住空間の提案からは、現在の暮らしをより豊かにアップデートするアイディアが見つかるかもしれません。

【DESIGNART TOKYO 2023】
会期:2021年10月20日(金)~ 10月29日(日)
WEB:https://designart.jp/designarttokyo2023/