生活動線と来客動線を区別した間取りの「家族時間とプライベートサロンを両立した家」

多くの人にとって一生に一度あるかないかの大きな買い物であるマイホーム。だからこそ細部にまでこだわり、快適で理想的なおうちを作りたいと思う人は多いのではないでしょうか。「家族時間とプライベートサロンを両立した家」は、ネイリストの奥様の夢であったプライベートサロンを併設した住まいです。来客動線と家族の生活動線を区別した間取りで、サロンと家族空間の両立が実現しました。

スタイリッシュな外観の「家族時間とプライベートサロンを両立した家」

東京都調布に佇む「家族時間とプライベートサロンを両立した家」。西側には高層マンション、南にも賃貸用のマンションが計画された土地に建てられました。

外観は、グレーとブラックを取り入れた落ち着きのあるスタイリッシュなデザインです。道路側の1階と2階でデザインを合わせた窓が印象的です。

ネイリストの奥様の夢であったプライベートサロンも併設されているこちらのお宅。厳しい法的条件、敷地の中で、お客様用の駐車スペースも確保されました。

シューズクローク付きの玄関

玄関ドアはブラックを採用。木材の床と白い壁にマッチしており空間を引き締めています。

こちらは、玄関から土間で繋がったシューズクローク。ベビーカーを畳まずにそのまま置くこともできる広さが特徴的です。さらに造作の棚は高さや位置を変えられる可動棚のため、収納の自由度がUP。

あたたかみを感じるLDK

玄関を進むと、ナチュラルで柔らかな雰囲気のLDKが広がります。

階段部分の吹抜けからは、光が降り注ぎ明るく開放的な空間です。

TV側の壁には同じ形の窓が2つあるため、光を取り込みながら外の様子を伺えます。コンパクトなサイズ感ですが、全体的に家具の背丈が低めなので、圧迫感がなく広々と感じられる空間に仕上がりました。

リビングから見渡すLDK。夜になると、間接照明が家族の時間をあたたかく包んでくれます。

グレーでまとめた洗練されたキッチン

キッチンは、家族とのコミュニケーションを楽しめる対面型キッチンです。

グレーでまとめたスタイリッシュなデザインは、洗練された印象を与えます。さらに、こだわって用いられられたペンダントライトが、空間のアクセントとなっており雰囲気をUP。

壁側にはホワイトのキッチンタイルを取り入れて垢抜け感をプラスしています。さらにタイルは、水吹きだけで汚れを落とすことができるので、何かと汚れやすいキッチンにもってこいの素材です。

キッチンと隣接しているダイニングテーブル。配膳や片付けの動線がスムーズで行えるため、小さなお子様もお手伝いしやすい作りとなっています。

そしてキッチン奥のパントリーには、冷蔵庫や食品ストックなど生活感のあるものを隠せるようになっています。

プライバシーに配慮された自宅プライベートサロン

玄関すぐLDKの横は、奥様の夢であった自宅プライベートサロンを設置。

玄関からすぐにサロン専用の部屋を設けているため、来客動線と家族の生活動線を区別した間取りに仕上がりました。お客様は玄関からLDKの手前で全て完結できるため、プライベートな空間へ侵入する事もありません。

サロン内はこじんまりとした空間で、お客様も落ち着いて施術を受けることができそうです。

クールな空間のお手洗い

家族もネイルのお客様も兼用のトイレは、グレーとブラックで統一しクールな空間に。

無機質なデザインの手洗いボウルが、空間のアクセントとなっています。

生活動線と来客動線を区別した間取りの「家族時間とプライベートサロンを両立した家」

奥様の夢であったプライベートサロンを併設した「家族時間とプライベートサロンを両立した家」。職場を自宅にすることを諦めず来客動線と生活動線をそれぞれ区別することによってプライバシーにも配慮した快適な暮らしが実現しました。仕事を自宅ですることも多い昨今。これから家づくりをする方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

後編:建築家が手掛ける今どきの働き方を実現した住まい「家族時間とプライベートサロンを両立した家」