【ミラノデザインウィーク】日本のクリエーターをひと花咲かせるためのプロジェクト「bud brand」を紹介!

昨日に引き続き、日本のクリエーターをひと花咲かせるためのプロジェクト「bud brand(バッドブランド)」から作品を紹介していく。

 

飲み物に対して最適化された器「Welcome ware」

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それぞれ異なる大きさや厚みがあり、日本の湯のみの形態のままコーヒー、紅茶、緑茶と各飲み物に対して最適化させているそう。

展示品のため実際に使って飲んで体験できないので残念なところだが、日本的な形を残し使い方を現代に持って来るところが良いコンセプトだし、ミニマルなデザインをそのまま活かしきることもユーザーに取ってはメリットがあると思った。

参考 : http://www.bud-brand.com/#modal-object-4

 

日本の生活様式を表す畳を使った「Mimicry Tatami mushi」

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日本人にとって馴染みの深い床材は畳だ。

その畳をソファやベンチのような形にしたことで、世界中の人にとっても馴染めるデザインになっている。

素材が畳であることでベンチと床両方のよさがあり、座る、或いは寝るといった行為をより受け入れやすくなっている。さらに、サイドが湾曲していることでより身体にフィットする使い方ができそうだ。

この作品が広がると世界中の人にとって畳が身近に感じるようになるかもしれない。

参考 : http://www.bud-brand.com/#modal-object-5

 

50種類以上の多種多彩な木で作られた「KAORIMASU」

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外国人が一番興味深そうにしていたのが、この田中智也氏(田中工藝)の「KAORIMASU」という作品。

日本酒を飲む升の飲み口を斜にすることで飲みやすい工夫を施しながら、50種類以上の多種多彩な木で1つ1つ異なる素材でデザインされている。

素材の違いにより、日本酒とともに升の香りも楽しめるという「粋」な仕掛けが用意されている。

升が積み上がって展示されている様も面白かった。

参考 : http://www.bud-brand.com/#modal-object-6

 

食事を愉しむおもてなしのための「KUMIKO sheet」

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「KUMIKO sheet」は、日本の伝統の技術、組子でできたブロックを職人の手で一枚一枚丁寧に薄く削り出し、シート状にしてランチョンマットのように仕上げた作品だ。

木でできているため、手触りや色味、香りが豊かで、食卓に趣きを与えてくれる。

クリエーターの梶原清悟氏(FANFARE Co., Ltd.)曰く、「おもてなしの心を形にした一品」とのこと。

参考 : http://www.bud-brand.com/#modal-object-7

 

昨日の記事と合わせて「bud brand(バッドブランド)」のクリエーター、作品はどう受け止められただろうか?

やはり、自然や素材の力、工法や職人の技術を活かすことは日本に於いて重要であり、それを広げていくことで可能性が広がるように感じた。

そこが西洋とは異なるところであり、アジア諸国とも違う日本の独自性だと思う。

個人的には海外に照準を合わせてミラノデザインウィーク(ミラノサローネ)で発信するクリエーターや作品に触れて非常に刺激になった。