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韓国・ソウルにあるザハ・ハディド設計の建築「東大門デザインプラザ(DDP)」

韓国・ソウルにある問屋市場と近代的な巨大なビルが立ち並ぶ東大門に、昨年3月に急逝したザハ・ハディドが設計した驚くべきフォルムの建築がある。「東大門デザインプラザ」(Dongdaemun Design Plaza)通称「DDP」と言われるこの建築は、新国立競技場のザハ・ハディド案が白紙撤回された今、日本から最も近い場所にあるザハ・ハディド建築になった。

近未来SFのようなフォルムのファサード

かつて球場やサッカー競技場があった東大門運動場の跡地に、2014年に誕生した東大門デザインプラザ(DDP) は、今や東大門一帯のランドマークになっている。

地下鉄2号線の「東大門歴史文化公園」駅から直結していて、むしろデザイン的に連結されるような見た目になっている。

地下鉄の駅から外に出ると、オウルリムスクエアという24時間解放している広場に出て、近未来SFのようなフォルムの巨大なファサードを目の当たりにする。

表面がアルミのパネルで覆われいてUFOのような感じもするが、有機的にヴォリュームが連続していて生き物のような感じもする。

まさにザハ・ハディドらしい脱構築主義建築である。

東大門デザインプラザ(DDP) は、アートホールと言われる催事場やミュージアムと言われるデザインの発信地、ビジネス拠点のデザインラボ、そしてショッピングエリアのデザインマーケットで構成されている。

4つの機能と外部の広場としての役割を有機的につなげているからこそ、この流線型のフォルムが効果的なのだろう。

また、有機的な曲線はそこにいる者の行動を喚起するのに適している。

ファサードに使われるアルミパネルは形状の異なるものが多く、合計45,133枚も使われているとのこと。

有機的な曲線でゆるやかにつながる内部空間

一見閉鎖的にも思えるファサードから内部に入ると、意外にも明るいのびのびとした空間が広がっている。

中に入るとわかるのだが、ファサードのアルミのパネルには一部には、パンチングメタルのように孔状に穴が空いているものがあり、そこから柔らかな自然光が差し込む。

それを真っ白な床壁天井が光を反射し、より柔らかくそして明るい空間にしているようだ。

開口部それぞれも角が丸く有機的なラインを徹底している。

ミュージアムは螺旋状のスロープになっている。

螺旋状になっているので、どこまでも終わりなく進めるような印象になる。

アートホールには大小様々な空間があり、ホワイトキューブと言った感じではなく、それぞれ違う形をしていて異なる使い方が想定されているようだ。

閉じたようなスペースもあるし、屋上庭園がある外部とつながるようなスペースもある。

階段やエレベーターからだけでなく、広場からもこの屋上庭園を通じてアクセスが可能だ。

ここはデザインマーケットと言われるスペースで、韓国のデザイングッズや韓国のデザインが施された雑貨などが売られていた。

アートホールのホワイエに当たる場所では、簡易的に写真展が開かれていた。

建築とランドスケープが一体に

また、東大門デザインプラザ(DDP) は緑豊かな公園もあり、植物だけでなくアートも飾られランドスケープと一体になった建築だということを認識させられる。

芝生の緑と建築のシルバーのコントラストが綺麗。

 

「東大門デザインプラザ(DDP)」は、その近未来てきなファサードに驚かされるが、それ以上に市民に愛されるランドマーク的な建築であることが良くわかった。

今更ながら、新国立競技場でザハ・ハディド案が撤回されたことは非常に残念だが、お隣韓国のソウルに行けばこの驚くべきフォルムのザハ・ハディド建築を体験することができる。

DDP – 東大門デザインプラザ

開館時間:10:00~19:00(金・土曜日 ~21:00)
休館日:月曜日
電話:+82 2-2153-0000
URL : http://www.ddp.or.kr/
住所:281 Eulji-ro, Gwanghui-dong, Jung-gu, Seoul, South Korea

#casa 編集部

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