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札幌にある大正時代の歴史的建築のリノベを安藤忠雄が手掛けたサロン「北菓楼」。

1926年(大正15年)に北海道初の本格的な図書館として建てられた「北海道庁立図書館」が、世界的建築家である安藤忠雄のデザインによってリノベーションされたサロンが札幌にある。現在はお土産などで人気の北海道のスイーツのお店「北菓楼」の旗艦店となっている。

大正時代の歴史的建築

Via : Wikipedia.

元の建物である北海道庁立図書館は、摂政宮(後の昭和天皇)行啓記念事業の一環で、北海道知事公館、北海道大学総合博物館などの設計を担当した萩原惇正ら北海道庁の建築技師の手で設計された。幾何学的意匠を使ったセセッションという様式でデザインされたこの建築は、大正時代の札幌の姿を感じられる数少ない歴史的建築物である。

安藤忠雄の設計によりのびのびとした空間が出現

図書館として利用された後も、北海道立三岸好太郎美術館や北海道立文書館の別館として使われた。そして、その歴史的建築物は、2016年3月に安藤忠雄の設計によりのびのびとした空間に生まれ変わった。中に入ると3層にわたる気持ち良い吹き抜けが訪れる者を迎えてくれる。元の建築物の壁がそのまま立ち上がっている様は、歴史を感じさせてくれるし、内壁なのだけれども外にいるかのような不思議な感覚にさせてくれる。

1階は「北菓楼」オリジナルのお土産を販売するスペースになっている。

歴史を感じさせてくれる階段スペース

建物の一角にある玄関ホールは、モダンな印象のインテリアから一転、大正時代の空間がそのまま残っている。このスペースだけ、外観の直線的な印象とは違い、重厚で柔らかい印象のデザインになっている。

開放感のある2階のカフェ

玄関ホールの階段を通ると、カフェのある2階に昇ることができる。クロスボールトの天井連なり、その天井が柔らかく光を反射し、空間を明るく照らす。

既存の壁や窓と新しくカフェとして作られたスペースが対比的に配置され、カフェとしても居心地が良く、非常におもしろい空間になっている。硬い壁のレンガに対して、天井はテントのような柔らかい印象で、素材感も対比的にデザインされている。

テントのような感覚のカフェは、外部空間のような心地よさがある。豪雪都市の札幌ではさらに居心地が良く感じられるだろう。図書館だった建築をモチーフとして、壁一面の本棚を設置。もちろん安藤忠雄の建築本も多数並べられている。

 

「行啓記念北海道庁立図書館」がレトロで良い雰囲気の歴史的建築だったこともあり、リノベーションされた「北菓楼」は古さと新しさが良いバランスで存在する非常に居心地の良い空間になっていた。

この「北菓楼」は、空間もスイーツもフォトジェニックで若い女性にも人気が高い。あなたも札幌で安藤建築に触れてみては!?

北菓楼 札幌本館

営業時間:10:00~19:00
電話:011-558-1515
URL : http://www.kitakaro.com
住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西5丁目1−2

#casa 編集部

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