シアトル不動産物件視察!シアトルのヴィンテージハウス

シアトルはアメリカ北西部で最大の都市である。日本では、AmazonやMicrosoftなどの世界的な有名企業の創業地であることや、スターバックスコーヒーなどに代表されるシアトル系コーヒーショップなどの印象が強いのではないだろうか。そんなシアトルは、ピュージェット湾とワシントン湖の中間に位置し、ユニオン湖やグリーン湖、カスケード山脈など、豊かな自然に囲まれており、都会の利便性と緑豊かな暮らしが両立できる都市である。今回は、シアトルの中でも緑豊かな住宅地にあるヴィンテージハウスのインテリアを紹介する。

石造りの外壁が重厚感を感じさせる外観で、玄関ポーチまでのアプローチも美しい。

異素材のミックスが心地よいリビングルーム

リビングは、彩度を抑えたブラックやダークブラウンを中心にコーディネートされており、落ち着いたモダンな空間だ。ソファサイドに飾られている花やクッションがアクセントとなり空間に彩りを添えている。また、レザーのソファやフロアランプ、コーヒーテーブルの脚部のスチールなどの硬質な素材と、ブランケットや布張りのラウンジチェアの柔らかい素材がバランスよくミックスされている点も面白い。センターテーブルを囲むように、サイズが異なるソファとラウンジチェアを組み合わせており、家族の団欒はもちろんゲストが来た時にも皆がくつろげるような構成だ。

作業しやすく落ち着きのあるキッチン

床や建て具に合わせ、ダークブラウンを基調にしたキッチンは、ワークトップに人工大理石を使用しており、高級感のある仕上がりである。L型のキッチンは、シンクや作業スペースにもゆとりがあり、料理や配膳がしやすいつくりになっている。また、収納が充実しており、オーブンがビルトインになっているなど、食材や調理器具など散らかりやすいキッチンをすっきりと見せる工夫がなされている。ダイニングから見た時も整理された美しいキッチンを保てる点も嬉しいポイントである。

キッチンとダイニングの間にはバーカウンターが設けてある。ゲストが来た時には、ここでカクテルやコーヒーを振る舞える。また、料理を用意している時もダイニングでの話の輪に入りやすく、コミュニケーションが弾むようなレイアウトである。

来客時もゆったりとくつろげるゲストルーム

ゲストルームはアクセントとなるブルーと、外から見える景色が相まってリラックスできる落ち着いた空間に仕上がっている。ソファの生地には美しいロイヤルブルーのベロアを使用しており、落ち着いた中にもエレガントな印象も感じられる。壁面に飾られているアートは、落ち着いたイエローやオレンジなど暖色系のものを飾っており、リビングの寒色系のコーディネートに温かみを加えてくれている。

遊び心ある色使いのベッドルーム

ベッドルームはホワイトやアイボリーの明るい色味をベースに、ボヘミアン柄のクッションやマスタードイエローのベッドスローなどの小物使いが光っている。ベッドリネンは自然な風合いの白をベースにし、小物を散りばめることで遊び心のあるインテリアを実現している。また、床のベージュのカーペットは寝室らしい柔らかな印象を作り出すだけではなく、機能面でもフローリングなどの硬質な床材に比べ吸音性に優れており、埃を舞い上げないため快適な睡眠環境を作り上げてくれる。

ホテルライクなバスルーム

明るく光の降り注ぐバスルームは、洗面台とシャワースペースが一体となっており開放的な空間だ。洗面台の素材使いや置き型のバスタブにより、ラグジュアリーなホテルライクな空間を演出している。

 

シアトルのヴィンテージハウスは、大人が寛ぐ空間にふさわしい落ち着いたモダンなインテリアでまとまっていた。その中で、トーンは抑えながらもそれぞれの部屋にアクセントとなる色が随所に使われており、遊び心のあるインテリアに仕上がっている点が印象的であった。