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今更聞けない国際家具見本市ミラノサローネのこと!ロー・フィエラ本会場について。

#casaでも昨年取り上げたミラノサローネ。毎年4月の期間中になると家具関係者はもとより、家電、更には自動車など、デザインに関わる様々な業種の大勢の人が世界中からミラノに集まる。なんだか重要そうで興味はあるけれど、ミラノサローネについてまだあまりよく知らないという方に向けて、基本からおさらいをしてみる。

サローネのはじまり – 家具見本市から世界最大のデザインイベントへ –

Photo : Alessandro Russotti

昔から家具産業が盛んで多くのブランドや職人がいるイタリア。優れたイタリアの家具を国内で広く販売する目的で、今から60年近く前にイタリア家具工業組合によって開催されるようになったのが、今のサローネの元となる「サローネ家具見本市」(Salone del Mobile)だった。

1967年よりサローネ国際家具見本市となり、1974年からキッチン見本市「エウロクチーナ」、1976年から照明見本市「エウロルーチェ」、1982年からオフィス見本市、更に2006年にはミラノ市内の会場から、現在のロー市にある巨大見本市会場への移転に伴い、バスルーム見本市も隔年開催見本市として併催するようになった。2014年より”複数の見本市”という意味の「イ・サローニ (iSaloni)」という呼称とロゴをサブタイトルに残しつつ、正式な総称は「サローネ・デル・モービレ ・ミラノ」(日本では通称「ミラノサローネ」)と改められ現在に至る。近年は来場者が30万人を越え、世界最大のデザインイベントとして世界中のデザイン関係者から注目を浴びている。現在は、ミラノ市街地全体にデザインのイベントが広がり、同期間中、ミラノの街はデザイン一色に染まる。

ミラノサローネ国際家具見本市の開催期間中、ミラノ市内では「見本市外」という意味の「フオーリサローネ」と呼ばれる、企業や個人が個々にスペースを借りて行う自由展示も繰り広げられ、近年では「ミラノサローネ」と「フオーリサローネ」を総称して、「ミラノデザインウィーク」と呼ばれている。

サローネに行かれた方なら耳にした事もあると思うが、「今年は照明の年」とか「今年はキッチンの年」などと言われる。

これは、奇数年にはエウロルーチェというサローネ国際照明見本市が、偶数年にはエウロクチーナというサローネ国際キッチン見本市が併設して開催される為である。

それに伴って来場者の業界も多少変化するので、それぞれの年にロー・フィエラ本会場での展示に併せて照明の年には照明、キッチンの年には水回りの商材が素材になるなど、市内の展示や若手デザイナーの展示内容にも影響する。初めてサローネに行かれる方は、それらを参考にし、ご自身の興味が強い年に訪れてみるのも良いだろう。

ロー・フィエラ本会場で開催される展示

毎年開催

  • サローネ国際家具見本市
  • サローネ国際インテリア小物見本市
  • サローネサテリテ(*35歳までの若手デザイナーによる展示 / 見本市ではない)

奇数年開催

  • エウロルーチェ(サローネ国際照明見本市)
  • Workplace 3.0 /サローネウフィーチョ(サローネ国際オフィス見本市)

偶数年開催

  • エウロクチーナ(サローネ国際キッチン見本市)
  • サローネバーニョ(サローネ国際バスルーム見本市)

参考:http://www.milanosalone.com/index.html

今年2018年はエウロクチーナとサローネバーニョの年。

実際に見て回るには!?

今年偶数の2018年は、「キッチンの年」だったため水回り関連の展示が多い。

展示会場は東京ドームの11倍、幕張メッセの2.8倍の規模の世界でもトップクラスの規模の展示会場に、イタリアを中心とした世界各地から企業が出展する。20会場以上ある超巨大イベントスペースだ。勿論すべてを見るのも良いのだが、ひとつひとつまわっていたら、一日では到底見る事ができない。

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ただ、日本の企業やデザイナーの出展情報はJDNやinterior-joho.comなど、ウェブ記事で事前に日本語で入手出来るので、行く前にチェックしてみるのも良い。日本企業が出展している16や20のエリア周辺には世界的に注目のブランドも集まっているので一石二鳥だ。

買い付け予定じゃないのに見る意味はあるの?

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本会場の特徴としては、街中の展示に比べてインスタレーションが少ないことも挙げられる。

そして、多くの企業が、コーディネートで空間を構成しているため、実際に依頼主や自分の家やオフィスのコーディネートの参考にする事もできる。また、日本に入ってきている企業も多いので、担当者に直接日本の窓口を聞くのも良いだろう。

ミラノ市街中で同時開催されている「フオーリサローネ」と呼ばれている様々なデザインイベントは、非常に刺激的で挑戦的な展示も見られる為に必見だが、イタリアの多くのブランドは、本会場での新作発表に力を入れているため、街中では見られない新作を見る事ができるのも本会場ならでは。

おまけ:本会場への行き方

展示会場は、ミラノの中心地から地下鉄でつながっている赤い線のRho駅から徒歩の距離だが、中心地からRho駅までは20-30分かかるので、一日は本会場を見るつもりで朝から移動するのがよい。

会期中の地下鉄の混雑は、東京の朝の通勤ラッシュ並み!スリやひったくりなどに注意し、なるべく動きやすい格好でいこう。

通常の地下鉄の切符ではなく、Rho駅までの切符を購入しよう。日本のように乗り越し精算が出来ず、検査官による抜き打ちチェックで金額が足りない事が見つかると50ユーロを超える罰金を請求されることもある。

週末は地元の人たちが家族連れで来場し大変込み合うので、日程が許すのであれば平日がおすすめだ。

#casa 編集部

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