
【ミラノデザインウィーク2025】アクアクララのアップサイクルプロジェクト「TRACE OF WATER-水の痕跡-」
アクアクララがデザインラボHONOKAと挑む革新的なアップサイクルプロジェクト「TRACE OF WATER – 水の痕跡 -」が、ミラノデザインウィーク2025で発表されました。使用済みウォーターボトルの潜在的な価値に着目し、独自の技術とデザインによって、美しい建築素材「HAKUHYO」「AMATSUYU」や多様なプロダクトへと昇華させる試みは、持続可能な社会への新たな道筋を示唆します。
革新的なアップサイクルプロジェクト「TRACE OF WATER – 水の痕跡 -」
日本の宅配水サービスをリードするアクアクララ株式会社は、デザインラボ HONOKA(ほのか)との協業により、2025年4月7日から4月13日まで開催された世界的なデザインの祭典、ミラノデザインウィークにおいて、革新的なアップサイクルプロジェクト「TRACE OF WATER – 水の痕跡 -」を発表し、大きな注目を集めました。
ミラノという国際的な舞台で、アクアクララが長年培ってきたウォーターサーバー用リターナブルボトルの新たな可能性に着目し、その素材としての潜在力を引き出す試みは、サステナビリティへの意識が高まる現代において、非常に意義深いものと言えるでしょう。このプロジェクトは、単なるリサイクルの枠を超え、使用済みとなったボトルに新たな価値を与え、美しい建築素材やプロダクトへと昇華させるという、創造性と環境への配慮が融合した画期的なアプローチです。
会場となったのは、ミラノの中心部に位置する歴史的建造物、リッタ宮(Palazzo Litta)。その由緒ある空間で、アクアクララのアップサイクルという未来志向のプロジェクトが展示されたことは、歴史と革新が交差するミラノデザインウィークならではの光景と言えるでしょう。世界中から集まるデザイナーや企業関係者に向けて、アクアクララの持続可能な社会への貢献を示すとともに、新たな発想や技術の進化を促すメッセージを発信しました。
建築素材「HAKUHYO」「AMATSUYU」と多様なプロダクトへの展開
「TRACE OF WATER – 水の痕跡 -」プロジェクトの核心となるのは、アクアクララのウォーターサーバー用リターナブルボトルが、デザインラボ HONOKAの独創的な技術と視点によって、魅力的な建築素材や多様なプロダクトへと生まれ変わるという点です。長期間にわたり水を保持してきたボトルに使われる高品質なポリカーボネート樹脂の特性に着目し、HONOKAとの共同研究によって、加熱時に樹脂内部の水分が気泡を生み出す現象を発見しました。この気泡の痕跡を「水の痕跡」と捉え、その独特の質感や意匠を活かした新たな素材開発に成功しました。
具体的には、まるで氷のような透明感と独特の気泡が美しい建築素材「HAKUHYO(白氷)」、そして、水が滴るような有機的なフォルムと色彩が印象的な建築素材「AMATSUYU(天露)」が開発されました。これらの建築素材は、ポリカーボネートの持つ剛性や耐久性を活かしつつ、これまでにない審美性を空間デザインにもたらす可能性を秘めています。さらに、このアップサイクルの試みは建築素材に留まらず、リターナブルボトルの美しい色彩や素材の特性を活かしたスツール、照明、花器など、生活空間を彩る多様なプロダクトへの展開も視野に入れています。アクアクララのボトルが、その役割を終えた後も、形を変え、私たちの生活に新たな価値を提供し続けるという、循環型社会の理想を体現する取り組みと言えるでしょう。
アクアクララとHONOKAが提示する「水の痕跡」と循環型デザイン
アクアクララがデザインラボ HONOKAと共同で推進するこの「TRACE OF WATER – 水の痕跡 -」プロジェクトは、単に廃棄物を再利用するだけでなく、素材の持つ記憶や特性を尊重し、新たな美しさや機能性を創造することで、持続可能な未来への明確なメッセージを発信しています。日本の宅配水業界を牽引するアクアクララは、2030年までに使用済みリターナブルボトルの100%再資源化を目指しており、このプロジェクトはその目標達成に向けた重要な一歩と言えるでしょう。

これまで大切に管理されてきたアクアクララのウォーターボトルは、素材としての高い価値を維持しており、このアップサイクルプロジェクトを通じて、その価値をさらに高め、未来へと繋げていくという強い意志が感じられます。HONOKAの持つ、素材や技術、文化に対する深い洞察と革新的なデザインアプローチが融合することで、「水の痕跡」という独自のコンセプトが生まれ、これまで廃棄されていたものが、美しく、そして意義のあるものへと生まれ変わります。ミラノデザインウィークという国際的な舞台での発表を通じて、アクアクララとHONOKAは、世界中のクリエイターやビジネスリーダーに対し、持続可能な社会の実現に向けた新たな視点と行動を喚起し、発想と技術のさらなる進化を促すことを目指しています。このプロジェクトは、環境負荷の低減だけでなく、新たな美的価値の創造を通じて、私たちの未来をより豊かにする可能性を示唆していると言えるでしょう。
環境負荷の低減と新たな美的価値の創造を両立させる「TRACE OF WATER – 水の痕跡 -」
ミラノデザインウィーク2025で発表されたアクアクララの「TRACE OF WATER – 水の痕跡 -」プロジェクトは、リターナブルボトルのアップサイクルを通じて、環境負荷の低減と新たな美的価値の創造を両立させる革新的な試みです。建築素材やプロダクトへの展開は、持続可能な社会の実現に向けた具体的な一歩を示しており、アクアクララとHONOKAの協働が生み出す未来への可能性を感じさせます。