住宅街での家づくりの新たな最適解!中庭を思う存分楽しむコートハウスの住まい「ライフリゾートを感じる中庭がある平屋」

都心部での住まいづくり。通勤通学に便利な環境は魅力ですが、住宅街ともなると隣接する住まいや交通量の多い通りなどからの視線が気になり、なかなか開放感のある空間づくりが難しいもの。そんな都会での家づくりにおすすめなのが「コートハウス」という形態。これは、壁や塀で囲まれた中庭のある住まいのことを意味します。愛知県の住宅街に建てられた「ライフリゾートを感じる中庭がある平屋」は、人出の多い通りに面した、奥に長い長方形の形状が特徴のコートハウスの住まい。閉鎖的に見えるスタイリッシュな外観とは一変して、光の降り注ぐ中庭を中心とした、開放的な空間が魅力の住まいです。中庭とそれを最大限に取り込んだLDK空間は、平屋とは思えない明るさと心地の良さが感じられます。

インナーガレージが特徴的なスタイリッシュな外観

敷地は83坪、建物はインナーガレージや倉庫、中庭などを含めて約50坪程のサイズ感。土地の幅が非常に狭いのが特徴で、それをカバーするように奥行きが長くなっています。

断熱数値はG2グレードで0.46以下を実現しており、気密に関してはC値0.6を達成。非常に高気密高断熱で耐震性も等級3と、デザイン性に加え性能面も優れた住まいです。

建築は敷地が大通り沿いに面しているため、正面から中が見えないような「コートハウス」(壁や塀で囲まれた中庭がある住宅の形式)となっています。外壁は黒の塗り壁で、アクセントで木を張ることであたたかみをプラスしています。

駐車場は3台分のスペースを確保。

インナーガレージで天気の悪い日でも車への乗り入れがスムーズに行えます。ガレージにはEV用のコンセントも完備。電気自動車の充電も行うことができます。

植栽を通り抜けて入口にアクセスすると扉は2つあり、一方は倉庫の扉となっています。

倉庫部分は外から見ると外壁の一部になっていて、外からは倉庫に見えないデザインです。倉庫内はOSBボードで囲われており、ボードに厚みがあるので簡単なものなら打ち込んで使用できる点が魅力です。4帖程度の広さで、キャンプ用品などを収納できます。天井照明やスイッチにもこだわり、ヴィンテージのような風合いに仕上げています。

奥はインナーガレージに繋がっているため、タイヤなどのカー用品も出し入れしやすく便利な動線です。

自然光が降り注ぐ開放的な中庭

もう一方の扉を開けると中庭が広がります。12帖ほどの広々とした中庭は、「人生を最高に楽しむ」というこの住まいのコンセプトの通り、バーベキューをしたり、いろんなゲストが遊びに来たりと、通りが多い道路に面していますが、プライベートの時間を外からの目線を気にせず楽しめる空間となっています。

倉庫までの距離が近いので、アウトドアグッズの出し入れもスムーズなのも魅力です。

インナーガレージ側の扉は回転扉となっており、インナーガレージも合わせて使いたいシーンには空間を拡張することができます。

中庭には水栓も用意しているため、アウトドア用品などの掃除も行うことができ、支度から片付けの全てがここで完結するような形になっています。

中庭のリビング側の一面には大きな窓があり、室内から見るとリビングと中庭が一体化したようなデザインに仕上げています。

中庭には屋根がなく自然光が降り注ぐ開放感も大きな魅力です。扉側の通路には屋根があるため、通常の居室へのアクセスは雨天時もスムーズに行うことができます。

奥へと一直線上に並ぶLDKとプライベートルーム

扉を開けると、玄関スペースは直角に2つの方向に伸びています。

メインとなるのは入り口からまっすぐに伸びるスペース。動線に合わせて玄関収納がずらっと一面に並びます。扉はオリジナルで造作しているため、枠がなく壁のようなすっきりとしたデザインに。木を貼ることであたたかみをプラスしています。

玄関扉側の収納が一番大きく、中庭で使うアウトドア用品などもしまうことができます。シューズクロークはそれぞれ8段用意。奥行きは60cmあるため、奥と手前にシューズを2足並べることも可能。収納力抜群です。

開放的なリビングは、大きなガラス越しに中庭が広がり、内と外がつながっているようなデザインに。

大人が中で過ごしている間も、子どもが中庭で遊んでいる様子を横目に確認することができます。先ほどの玄関の2方の動線のもう一方はこちらのリビングへとつながっています。中庭とのつながりを阻害しないよう、窓は鍵や枠が不要な開閉できない窓にしているため、中庭へは玄関扉を通して向かう形になっています。

リビングではテレビボードの裏に玄関通路が伸びる形ですが、テレビボードが目隠し壁として機能することで、お互いの視線や存在感が気にならないように配慮されています。

リビングの天井は4mの吹き抜け+ロフトの構成に。上部には高窓もあり、開放的で心地の良いスペースです。こちらは収納というより子どものプレイルームのような多目的スペースを意識しており、キッチンもリビングも見えるため、家族とのつながりを感じながら、遊んだり昼寝をしたりとゆったりと過ごすことができる空間です。

敷地の間口は7.3m、建物の幅は6m程度と、室内のスペースも限られているため、吹き抜けや高窓などの要素によって、広く感じさせる工夫が盛り込まれています。リビングは上にも抜けて、中庭もつながるような構成になっているため、隣接するダイニング・キッチンまでを含めると3、40帖近い広さが感じられます。

キッチンはキッチンハウスのL字型オーダーキッチン。

ダイニングテーブルはキッチンカウンターに食い込むようにコの字型に設置することで、間口の狭い横幅の限られた空間を有効活用しています。

L字型キッチンの特徴はコンロが壁に向くので油はねがしにくく掃除がしやすいことに加え、ダイニングテーブルがドッキングされているので配膳もスムーズに。

横並びのダイニングテーブルより距離感も近くなります。

収納はカップボードタイプを配置。エアコンは木の格子で隠すことで、エアコンの存在感を和らげ、すっきりとした空間にまとめています。

キッチンからリビングまで一直線の配置となっているため、エアコン1台で空調をカバーでき、電気代のカットにつながるのも魅力の間取りです。

コートハウスが可能にする自然の心地よさと開放感

自然光と吹き抜ける風が気持ちの良い中庭を持つ「ライフリゾートを感じる中庭がある平屋」。大きな一面の窓でLDKと中庭をつなげることで生まれた、伸び伸びとした開放感が心地の良い住まいです。住宅街の平屋とは思えないような明るさと空間の広がりが感じられるのは、コートハウスならではの魅力と言えそうです。

後編:窓からの光が広がる明るいプライベートスペースが魅力の住まい「ライフリゾートを感じる中庭がある平屋」