黒島結菜演じる照明オタクのハルカが名作照明の魅力を伝えるNHKドラマ「ハルカの光」で幸せになるヒントを探す。

日々の生活を照らし、空間の雰囲気を演出してくれる照明。幸福度が高いとされる北欧では、照明器具のデザインや光の質が尊重され、室内での「光」が暮らしのなかで大事な要素となっています。主にヨーロッパで発展し、インテリアを超え芸術品の領域に達したといわれる「名作照明」には「光と人間」の秘密が詰まっており、日本でもその価値が注目されています。そんな名作照明を扱ったドラマがNHK・Eテレで2月8日(月)からスタートします。

黒島結菜演じる被災した主人公の心を癒した灯り

本作は、名作照明の虜となった女性・幸本ハルカ(黒島結菜)の物語。宮城で漁師の娘として育ったハルカは、東日本大震災で被災。震災後一年して仮設住宅で暮らす彼女が心救われたのは、震災以来、初めての漁から戻ってきた漁師である父が真っ暗な海に放った漁火でした。そんな光に救われたハルカが上京し、名作照明を扱う専門店「エクラ」と出合い、働くようになるというストーリー。「エクラ」の店長・西谷慎一を古舘寛治さん、光を求めて店を訪れる個性的なゲストをイッセー尾形さん、塩見三省さん、渡辺大知さん、駿河太郎さん、緒川たまきさんらが演じます。

作家のキャラクターや人生観がストーリーのカギを握る

「照明なんてなんでもいい客」はお断り、の少し頑固者のハルカですが、光を求める人には心から接客し、その人の苦悩を晴らし、人生を照明で豊かにすることに使命を感じていきます。物語では毎回誰もが知っている有名デザイナーの名作照明が登場。それぞれの作品の特徴や由来、光の質、作家のキャラクターや人生観がストーリーのカギを握ります。

照明の監修は北欧やデザインなどの著者・萩原健太郎

ストーリーのある50の名作椅子案内」や「伝統こけしの本」などの著者で、北欧やデザイン、インテリア、手仕事などの領域の執筆、撮影を中心に活動する萩原健太郎氏が劇中の照明を監修。照明やインテリアファンはより深く楽しめるドラマです。

横浜の雑居ビルの一室をセットとして作ったお店も非常に素敵。

 

照明オタクのハルカが提案する”幸せ”とは

“光”に魅了された、まさに照明オタクのハルカが贈る「幸せになるヒント」とは…?

2月8日に放送された第一話はアルヴァ・アアルトの照明が登場。東日本大震災から10年。向田邦子賞を受賞した気鋭の作家・矢島弘一氏による、心温まる注目のドラマです。

Eテレ ドラマ「ハルカの光」

放送:2021年2月8日(月)スタート/Eテレ 毎週月曜 夜7時25分〜
作:矢島弘一
出演:黒島結菜/古舘寛治
イッセー尾形/塩見三省/渡辺大知/駿河太郎/緒川たまき
制作統括:樋口俊一(NHK) 川崎直子(NHKエンタープライズ) 小川直彦(スパークル)
プロデューサー:長澤佳也/松原弘志
演出:松原弘志(1話、2話、5話) 長澤佳也(3話、4話)