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家具やインテリア、そのスタイリングも注目のミラノサローネの本会場ロー・フィエラでの展示。

近年は、年を追うごとに最高来場者数を更新し続けるミラノデザインウィーク。特に本会場ロー・フィエラのミラノサローネは、今年6日間で181ヶ国か ら38万6,236人と大盛況だった。また、隔年開催見本市のエウロルーチェ、Workplace3.0が開催された2017年度に比べ12%も増えたのだそうだ。

そのロー・フィエラのミラノサローネ本会場は、家具やインテリア、そのスタイリングなど様々な角度から観て興味深い国際家具見本市である。今回はその一部を紹介する。

4つの新しいライフスタイルを提案する「vitra(ヴィトラ)」

世界的に影響力の強い家具ブランド「vitra(ヴィトラ)」は、4つのライフスタイルの異なる新しい「暮らし」を提案。それぞれ「The Global Entrepreneur」「The Collector」「The Bohemian」「The Nomad」と名付けられた各スペースでは、それぞれ非常に現代的な顧客を想定したスペースをスタイリングしていた。例えば、上の写真はクリエイティビティに富んだスタートアップ企業のオフィス。

これはコレクターのための空間。アイテムそれぞれが非常に主張が強くなっているが、敢えてそれがそのコレクターの個性を引き立てるようになっている。

総じてどこかポストモダンの時代を想起させるようなカラーリングだった。

22の窓で世界観を表現した「Kartell(カルテル)」

今回のミラノデザインウィーク・ミラノサローネで70周年を迎える「Kartell(カルテル)」は、22の窓「KARTELL WINDOWS」でその世界観を表現。今回発表された新作アイテムも誰でも知っているような定番の人気アイテムも、その場で買うことができるようなリアルなカタログとして機能する。

吉岡徳仁による新作「Smatrik」は、過去には非常に製造が難しかったSmatrik を今回は初めてプラスチックで製品化されている。もちろんその革新性を表現するに十分なディスプレイスタイリングがなされている。

それぞれの窓の向こうは非常に綺麗で魅力的にKartell の家具をプレゼンテーションしているが、それだけでなく非常にわかりやすくKartell を復習しているようでもあった。

ベネチアの青い海や空をイメージした「MAGIS(マジス)」

「Chair_One(チェアワン)」がアイコン的家具の「MAGIS(マジス)」は、ベネチアの青い海や空をイメージしたディスプレイ。宮殿の回廊や中庭をイメージした空間構成でMAGIS の家具を上品に見せている。

マルセル・ワンダースのデザインのラウンジチェアが「Troy」シリーズに登場したり、ジャスパー・モリソンによる新作の椅子「Plato」が正式に発表されたりと個性的なデザイナーとのコラボレーションが多く、非常に驚かされる内容だった。

上質な空間がテーマの「FRITZ HANSEN「(フリッツ・ハンセン)」

1872年にデンマークで創業されて以来、アルネ・ヤコブセンらと一流のデザイナーとのコラボレーションによってタイムレスなデザインを生み出し続けてきた「FRITZ HANSEN「(フリッツ・ハンセン)」。そのFRITZ HANSEN は、今年1月にロゴを一新したばかりで、展示のコンセプトは「創造の部屋」。上記の写真は、「ARRIVING SHORTLY」がテーマでゲストを非日常に招待する、そんなイメージのスタイリング。

新作の「JH97™️」というラウンジチェアも発表。長時間座り続けることを想定し、FRITZ HANSEN らしく慎重な寸法設計がなされている。

日本のコントラクト業界を引っ張る「maruni(マルニ木工)」

FRITZ HANSEN と同じく「S.Project」という新しいカテゴリーのホールに展示している「maruni(マルニ木工)」。日本のコントラクト業界を引っ張るマルニ木工のスタイリングは、オフィスと住環境を曖昧に捉えたスペースが非常に現代的だ。

深澤直人によるデザインのアームチェア「Roundish」やソファ「HIROSHIMA」、ジャスパー・モリソンによるダイニングチェア「Fugu」などの新作も発表。

ミニマルな屋外用家具を提供する「GANDIABLASCO(ガンディアブラスコ)」

リゾートアイランドとして名高いイビザ島のアウトドアライフスタイルからインスピレーションを受けるスペインの屋外家具ブランド「GANDIABLASCO(ガンディアブラスコ)」は、今年もミニマルなデザインをアウトドアのライフスタイルに対して提案している。今年はイビサ島も位置する地中海をテーマにディスプレイをスタイリング。

野暮ったくなりがちなアウトドア用の家具やスタイリングが多いが、GANDIABLASCO のミニマルな屋外用家具は非常に繊細でモダンなイメージを与えてくれる。日本では馴染みが薄いかも知れないが、外遊びカルチャーが注目されている中で毎年チェックすべきブランドであると言えるだろう。

 

ミラノサローネ・プレジデント、クラウディオ・ルーティ氏は以下のようにコメントしている。

「我々は今回のミラノサローネを非常に前向きに捉えています。我々は品質に投資し、デザイナー、職人、広報機関と文化関係者と密接に協力しながら、製品や革新のプロセス、そしてデザインオブジェクトの価値を高めるための『物語』を生み出し続けています。その結果、売り上げが伸びただけでなく、我々の熱意、システム を構築して物事を進める能力に誰もが気付き、アイデアが重視されるグローバルな経験を提供しています。ミラノサローネは、ミラノと関連機関との深い結びつきを 維持しつつ、今や業界で唯一の見本市として業界関係者や一般来場者を魅了し続けています。」

次回ミラノサローネは、2020年4月21日から26日までの開催予定だ。

#casa 編集部

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