まだまだあるぞ!明快なコンセプトが壮快でいい!casaの建築家プロジェクト!

昨日に引き続き、casa建築家プロジェクトの作品を紹介する。

前回 : まだまだあるぞ!有名建築家とのコラボレーション!casaの建築家プロジェクト!

今回も明快なコンセプトが壮快な住宅がいっぱいだ。

 

大石和彦によるプライバシーと開放感を両立させた「casa cross」

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「子どもたちには光ある環境で、自然の表情を肌で感じる暮らしを送っ てほしい」。建築家の大石和彦氏のこんな願いが「casa cross」には込め られている。デザインのもとになった「閉じながら開く」という視点が、 家族のプライバシーと開放感を両立させ、四隅に配した箱のようなスペ ースによって、耐震強度と収納などの機能性が確保された。

2階中央の十字型のフロアは4方向に大きな窓を配し、光を存分に取 り込み、豊かな眺望も楽しめる。さらに、“クロス”ならではの対称なデ ザインは、あらゆる方位に対して自由な配置が可能だ。

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四隅の“箱”と中心の十字型で、高い機能性と居住性を確保。1階と2階、 合わせて8つの“箱”のうち、4つは収納やフリースペースとして活用で きるようになっている。プライバシー性の高い1階部分は寝室などに。 2階は四方が、“箱”以外のすべてが窓になっている。眺望のよい、開放感たっぷりのLDK が実現した。

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2階のクロス空間は、光、風、眺望が交差する心地よい場所。四方に窓が設けられているので、時間によって変化していく光の表情が室内を彩り、抜けていく風からは四季の表情を感じられ る。四隅の“箱”部分に洗面所や浴室、収納などの生活必需スペースを収めることで、クロス部分は間取りの自由度が高くなる。ライフスタイルの変化によって部屋数を自由に増減してもいい。

 

松山将勝による中庭が関係性を作り出す「casa patio」

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「casa patio」は、外から見ると一見窓のない箱形の家だ。外との接点 は中庭(patio)に集約されていて、内部の空間のほとんどが中庭と中庭奥の吹き抜けに接している。中庭から入ってくる自然の光や風が各部屋 を満たし、中庭を中心に家全体がゆるやかに結ばれる。外の世界や自然、 家族と一体感を感じながら暮らす。それが「casa patio」なのだ。

「昔、家族が囲炉裏を囲んで団欒を楽しんだように、今一度、家がもたらしてくれる家族のつながりを見つめ直してみたい」。建築家・松山将勝氏のこうした思いから生まれた家なのである。

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リビングと一体感のある中庭は、子どもの遊び場やパーティースペース にもなる。吹き抜けや開口部の大きさは綿密に計算され、たとえばキッチンの窓からは中庭越しにリビングの気配を感じることができ、2階の各部屋や階段ホールからは、吹き抜け越しに中庭が見える。

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中庭から自然の光が存分に室内に降り注ぐ。その部屋、その場所ごとに違う光や風を感じられるが、とくに階段を 上っていくときの光の表情は、この家ならではの演出だ。また、中庭は高い壁で囲われているので、プライバシー 性が高く、外部の影響を受けない。 「casa patio」は、周囲の環境がどんなに変わろうとも、心地よさが約束されている家なのだ。

 

田中俊彰による五感で感じる幸せ「casa luce」

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luce とは「光」。「暮らしが豊かな光で満たされるように」という建築 家・田中俊彰氏の思いが、「casa luce」のデザインには込められている。 南側は1階にも2階にも大きな窓を設え、さらにハイサイドライトや吹き抜けで、室内のどの空間にも光が降り注ぐように設計されている。

深い軒を持った片流れの屋根は、夏の強い日差しをコントロールする役割を、木の風合いを楽しめる2階のバルコニーは、1階の庇の役割を果たす。人が光や風を感じるときの、音や匂い、肌触りまでをも考えて生まれたのが、この「casa luce」なのである。

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隣家と接する両サイドには開口部を設けず、南側のほぼ全面と北側の開口部から家全体に光を取り入れる。2階のLDK は天井が高く、開放的。外側には木のバルコニーが設けられている。自動で開閉するハイサイドライトからはやわらかな光が差し込み、吹き抜けを通って北側の玄関やキッチンに穏やかな明るさをもたらす。

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天井の高い位置に設けられたハイサ イドライトや吹き抜けは、光を届けると同時に1 階や2 階から入ってきた風が家の中を循環して、上へと抜け るように誘導する役割も担う。室内 にいても、いつも季節の風や香りを感じることができるのだ。片流れの屋根はソーラーパネルの設置を想定したもの。深い軒は日差しをコントロー ルするので冷暖房の効果が高まる。

 

十字型や中庭、片流れの屋根など明快なコンセプトが豊かな空間を作り出していた。

これらのcasa建築家プロジェクトは昨日紹介した作品同様にまだ実現に至っていないが早く見てみたいと思わせてくれる。

明日もおもしろい発想とデザインがいっぱいの作品を紹介する。