まだまだあるぞ!おもしろい発想とデザインがいっぱい!casaの建築家プロジェクト!

昨日に引き続き、casa建築家プロジェクトの作品を紹介。

前々回 : まだまだあるぞ!有名建築家とのコラボレーション!casaの建築家プロジェクト!

前回 : まだまだあるぞ!明快なコンセプトが壮快でいい!casaの建築家プロジェクト!

今回は一見普通なのだが、おもしろい発想とデザインが特徴的なcasaプロジェクトについて。

 

井本重美によるミニマルなcasa「casa minimo」

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“小さいからこそ、豊かに暮らせる家”をテーマに設計された「casa minimo」。この家がイメージする住まい手は、子育てを終えた世代や、 DINKS あるいは子どもの少ない少人数の家族。小さな空間は、空調や 照明も最小限ですむのでエネルギーの面でも実に効率的だ。

「楽しく居心地のいい食卓があれば、そこは団欒の場。広いリビングは必要でしょうか? こうして発想を変えれば、禁欲的でなく、快楽的に小さな家を楽しめると思います」と建築家の井本重美氏は語る。“必要最小限”という新しい価値基準の家、それが「casa minimo」だ。

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シニア世代の夫婦ふたり暮らし向けプラン。ダイニング、キッチン、水 回りなど、生活空間はすべて1階に集約されている。2階のフリースペ ースは、ゲストルームや書斎、趣味の部屋として活用できる。小さな家 でもすべてが小さいわけではなく、ダイニングや寝室などは十分な広さが確保されている。

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2 段階の角度を持つ特徴的な屋根。 上部の屋根の角度はソーラーパネル 設置時に最も効率のよい30 度に、 下部の屋根は緩やかな傾斜で、長くせり出す軒へと続く。軒は室内と外 とをつなぎながら日差しをコントロール し、風雨から家を守る役割も果たす。 屋根の下は最も低いところで約2 mの高さ。最小の空間で豊かさを感じる茶室をイメージしたという。

 

吉村靖孝による耐震性とフレキシビリティを実現した「casa forte」

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耐震性の高い門型フレームを採用し、大空間をつくり出した「casa forte」。中央のエントランスを吹き抜けにすることで、窓が少なくても 光と風を室内に取り入れることが可能となった。「このヘッジ工法とい うのは、非常に地震に強い工法です。これからはもっと取り入れられて いくんじゃないかと思っています」と、建築家・吉村靖孝氏は語る。

間取りは自由度が高く、自分の好きなスタイルに室内を彩っていくことができる。耐震性の高さによる安心感と、家を変化させていく楽しみ、 その両方を手に入れられる家なのだ。

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エントランスを中心に、リビング、ダイニングを左右に配置。キッチンやバス などの水回りを片側に集めることで、効率的な家事動線と無駄のないすっき りとした空間が確保された。2 階は寝室などのプライベートルーム。ロフトも フリースペースとして活用できる。

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「casa forte」は一見すると窓が少なく見えるが、室内は中央のエントランスの吹き抜けから降り注ぐ光で、充分に明るい。 間取りは、スパンを活かした自由な断面構成が可能。強い構造躯体だからこそ、大空間を存分に楽しむことができるのだ。「長い時間をかけて、変化を楽しんでほしい」と吉村氏。

 

3回に渡ってcasaの建築家プロジェクトを紹介してきたが、いかがだったでしょうか?

これらは未だ実現していないプロジェクトだけれど、早く実現して欲しいですね。

そのときには豊かに暮らすお施主さんの顔が浮かんで来る。

これからもcasa建築家プロジェクトから目が離せない。