平屋の空間をどう使う?内と外が繋がる、オープンデッキ付きの平屋の暮らし

前編:66.5坪にガレージと庭、シェアクローゼットも。インパクト大な外観を持つ平屋

66.5坪の敷地に、理想を詰め込んだ平屋。前編では外観や玄関、リビングを紹介しましたが、後編ではシェアクローゼットやオープンデッキ、水回りについて詳しくご紹介します。家を建てる際、そもそも2階建てを想定したというご夫婦。ヒアリング時には予算上大きな何かを諦めないと建たないという懸念がありましたが、2階建てにするがゆえの「階段」「2Fトイレ」「吹抜け」「2Fホール」などの余分な空間を削ぎ落とした、暮らしやすい平屋が完成しました。

広々と使える洋室・シェアクローゼット

中庭をぐるりと囲むように洋室が配置された、ユニークな間取り。中庭側の大きな窓から外の光を取り込むことができ、室内が明るく照らされています。仕事部屋にしたり、趣味の部屋にしたり、寝室にしたり…使い方はさまざま。内と外が繋がる空間構成を楽しむことができますよ。

キッチンの奥には、暮らしやすさを最優先に考えた、約5畳のウォークスルー形式の大型シェアクローゼットを用意。ハンガーで洋服をかけるだけでなく、ただんだ洋服を積み重ねたりバッグを収納できたりする棚も設置されているので、服飾関係は全てこちらに収納できそうです。アウターなどの大きめのアイテムを入れても余裕があるから、衣替えの必要もなくなりそう。

外からの目線が気にならないオープンデッキ

中には、外からの目線を気にすることなく使えるオープンデッキを設けています。天気の良い日には三方の掃き出し窓を解放して、内と外を気にせずにくつろぐことが可能。またBBQを楽しんだり日光浴をしたりと、外から見えないからこそ、プライベートな空間で自由な使い方を楽しめますよ。家にいながら外と繋がることができる、開放的なスペースになっています。

白を基調としたシンプルなランドリー・洗面

ランドリールームには、室内干しのできるアイアンバーを設置。洗う、干す、畳むといった毎日の家事をサポートしてくれる、白を基調とした脱衣室兼ランドリースペースは、機能的にも優れています。

洗面台は、カウンターとボウルが一体形状のデザインに。モルタルとタイルをうまく組み合わせ、ホテルのような高級感の漂う雰囲気に仕上げています。横にはディスプレイ棚を設け、お気に入りのインテリアを飾れば居心地の良い空間に。見た目も使い勝手も良い洗面台が、朝の快適な時間をもたらしてくれそうです。

内と外がつながる平屋

平屋と聞くとスペースが限られるがゆえに、何かを削らなければいけなかったり、制限が出てきたりするもの。しかしこの住宅はガレージもシェアクローゼットもオープンデッキまで叶えた、まさに“理想を叶えた平屋”といえそうです。コンパクトな敷地をどう活かし、空間を作り上げるのか。平屋を検討している人は、何か住宅づくりのヒントが見つかるかも知れません。