建築家・保坂猛による小さな森に面した四季の移ろいを慈しむ住まい「PUT POT HOUSE」

東京建築士会住宅建築賞を受賞した自邸〈LOVE HOUSE〉や、日本建築仕上学会にて作品賞を受賞した〈ほうとう不動 東恋路店〉など幅広いジャンルの空間設計を手掛ける建築家・保坂猛。保坂さんが主宰する保坂猛建築都市設計事務所による、千葉県に建てられた住宅〈PUT POT HOUSE〉は、住宅の前にある小さな森の四季の移ろいを間近に感じながら、日々を豊かに過ごす住まいです。

森の自然を最大限に享受するガラス貼りの一面

photo : adhoc DAISUKE SHIMA

森に向けられた大きな一面の窓が特徴的な建築。窓辺には花や野菜が植えられて、小さな芽が息づいています。こちらには可愛らしい猫や狸が現れることもあり、まさに周辺の環境と共生する住まいとなっています。

photo : adhoc DAISUKE SHIMA

建物に一歩入ると、ダークブラウンの落ち着いた色味の木が温かな印象を与える空間が広がります。

photo : adhoc DAISUKE SHIMA

小さな森に目の前にするガラス面には窓際にカウンターが設けられ、珈琲や読書など憩いのひとときを借景と共に楽しむことができます。

photo : adhoc DAISUKE SHIMA

庇部分には天窓があり、樹木の間を縫って落ちてきた光が、森の中と同じように木漏れ日となって生活の中にも降り注ぎます。窓際にはカウンターキッチンも配され、会話や自然の風景を楽しみながら作業できます。

photo : adhoc DAISUKE SHIMA

そのほか1階には寝室、リビング、ダイニング、大きなクローゼットが配され、基本的な生活の機能が集約されています。

室内にのびやかな心地よさを与える吹き抜けとテラス

photo : adhoc DAISUKE SHIMA

窓の反対側には上階へと続く吹き抜けが設けられており、開放感を与えるとともに空気の流れを作り、冬には家の中を暖かな空気が包み込みます。

photo : adhoc DAISUKE SHIMA

2階には2つ目の寝室と浴室、テラスが配されています。こちらのテラスからも森の自然や木漏れ日を感じることができ、心地の良いひとときを過ごすことができます。

森の中と生活が繋がる瞬間を慈しむ住まい

小さな森の前にある〈PUT POT HOUSE〉は、美しい四季の自然を生活に取り込んだ豊かな日々を過ごせる住宅。穏やかな時間が流れる木漏れ日の空間には、夫婦の楽しみである様々な土鍋が並び、借景とともにコーヒーと読書を楽しむ贅沢なひとときを生み出します。