「いい家」の基準てなんだろう??これからの住宅に求められるサスティナブルな性能。

みなさんは、家を建てるとき「いい家」と聞いてどんな家を想像しますか?また、「いい家」の基準とはなんでしょう?建てる人によってその価値観はさまざまですが、「いい家」の要素の一つとして「長く使える家」というのは、必要不可欠な要素ではないかと考えます。

しかし、「長く使える家」とは一つだけの要素では成し得ません。地球と人に優しい、パッシブハウス、耐震性の強い家など、さまざまな要素が繋がり「長く使える家」=サスティナブル・長期的に持続が可能な暮らしへと結びつきます。では、コストの面からみてサスティナブルな「いい家」とは、どんな家でしょうか?

住環境によって生活コストが変わる!お財布にも、環境にも「エコ」な「エコ」土地。

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大雑把に言ってしまうと、どのような土地を選ぶかによって、家造りにかかるお金、土地を建てたあとの維持費が大きく変わっていきます。土地をコスト・エネルギーを少なく抑える「エコ」という観点から選んで見るのも面白いかもしれません。「エコ土地」住宅の条件は、環境性と経済性の両立です。

「エコ土地」の基準なるものはまず駅やバス停に近いこと。公共交通機関を利用しやすい土地は、自家用車を利用する割合を減らすことが可能です。

これは、環境に限った話ではなく、これからの高齢化社会を見据えた上でもストレスなく公共交通機関を利用できることは大切なポイントです。歳をとれば自分で運転することが困難な状況が訪れることもあるかもしれないからです。

良い土地が確保できない場合は、良い住宅性能の家を選ぶ!

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次に、生活環境や医療施設が充実しているかどうか。

スーパーや病院などの生活施設が歩いて通える距離にあることが理想です。生活を営む上で欠かせない施設が徒歩圏内に揃っていえれば、移動にかかる時間や交通費を節約できるからです。

そして、その土地の通風や採光の良さも大切です。風通しがよく日当たりの良い土地は、人間の体感的な快適さを左右するだけでなく、冷暖房や照明などの光熱費にも多大な影響を及ぼします。しかし、良い土地は値段が高く、都心部などは十分な土地面積が確保できない場合もあります。

具体的な数字が家造りを一歩現実のものにする!

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そんな住宅事情に対応すべく近年では、南向きに拘らなくても光を取り入れたり、狭い土地でも室内空間を広く見せる技術、「casa sole」のように冷暖房の光熱費を抑えるような機密住宅など、住宅の性能が進化しています。

家をつくり、住み続けるためにかかる金額を綿密に算出してみることは重要です。「ローンの返済は月々いくら?」、「ランニングコストはどのくらい?」、「メンテナンス費用は?」など漠然とた金額ではなく具体的な数字を目にすることで家造りがまた一歩現実のものとなるでしょう。

 

コスト・エネルギーが少なくて済む「エコ」という観点からお話させていただきましたが、それこそが、サスティナブル・長期的に維持が可能な暮らしへと結びついてゆくのではないでしょうか。