建築家・工務店・オーナー様の3者共同でつくりあげる、「間がゆとりを生む暮らし」

一生に一度の大きな買い物であるマイホームは自分の思い通りに設計し、かつ住みやすくしたいもの。山形県の古くからある住宅街に建てられた一軒家は、スタイリッシュな外観でありつつもさまざまな動線を重視しており、建築家・工務店・オーナー様3者でつくりあげた理想の家として建築されました。

環境における問題も建築家の設計で解決

住宅街の一角にある敷地は、広さは十分ですが道路接道以外は三方すべてが住宅隣接地で家が密接していました。さらにはこの地域で最も交通量の多い交差点の角地にあり、外部からの目線や室内からの景観確保、通行車両の騒音などを考慮しなければなりませんでした。

住人が我慢するしかない環境でも、建築家の設計により郊外の閑静な住宅かそれ以上の静かな環境を担保できる、どのような可能性も実現できる家として表現されています。

庭を十分広く取りつつ、開放感があふれた1階のLDK

オーナー様には3人のお子さまがおり、家の中でも外でもすくすく育ってほしいという思いで庭を広く取りたいと考えていました。そこで1階のLDKを広がりがある構成にして軒の深いテラスから庭につなぐことで、開放感があふれるように設計しました。

リビングと庭をつなぐ土間は目隠しの機能を果たし、室内から外を気にせずにカーテン不要で活用できる場所にしました。アウトドアが趣味というご主人は、天気が良い日にはテラスでアウトドアリビングのような使い方をして満足度の高いライフスタイルを過ごしています。このテラスは決して広くはありませんが四季を通じてさまざまな利用方法があり、自然と利用価値のある空間を作り出してくれます。

家事動線と生活動線を効率化して心にゆとりを生み出す

奥さまは子育てとお仕事を両立しつつ日々の家事を楽しみたい気持ちがあったので、丁寧な暮らしを日ごろからできるような生活動線を建築家が提案。1階はすっきり使えるようにLDKのみの構成であり、水廻りやクローゼットを。プライベートの部屋のみで構成された2階は、動線を短く取ることで静と動を使い分けるように設計されました。