ル・コルビュジエをも魅了したDCWエディションの照明「ランペグラス(The Lampe Gras)」

フランスのDCWエディションから販売されている「The Lampe Gras」を知っているだろうか?

モダニズム全盛期には名だたる建築家たちが愛した名作と言われる照明である。この照明を復刻する権利を獲得した3人の支持者によって設立されたDCWエディションが設立されたのが2008年とたった10年前。色々な名作建築に使われているので、見たことがある人は多くてもその詳細まで知っている人は少ないはず。

モダンであり工業的、機能的なデザイン

ランペグラスは、1921年にバーナード・アルビン・グラス(BERNARD-ALBIN GRAS)によって、オフィスや産業用としてデザインされ、世に送り出された。基本的な構造にビスや接を一切使用しない独自の発想で、シンプルかつ人間工学に基づいて設計された照明器具であり、当時としては最先端。

モダニズム全盛の時代を反映し、シンプルでありながら堅牢でアトリエやオフィスで使われることが多く、ジョイントアームによってフレキシブルにシェードの位置を調整できる機能性も支持された。

シンプルでモダンでありながら、もともと産業用ということもありインダストリアルな雰囲気も身にまとう。昨今流行しているインダストリアルなものを取り入れたインテリアにもマッチするだろう。

近代建築の巨匠、ル・コルビュジエをも魅了

ランペグラスのデザインや機能性は、多くのファンを魅了したが、その中には20世紀を代表する近代建築の巨匠、ル・コルビュジエもいた。コルビュジエは自分のアトリエで使用するだけでなく、自らの作品にも多く取り入れた。

ル・コルビュジエによる集合住宅、ユニテ・ダビタシオン

もともとオフィスやアトリエ、産業用ではあるが、コルビュジエをはじめ、多くの建築家たちが住宅をはじめ、公共のスペースでも使用するようになった。

愛用した建築家の中にはアイリーン・グレイやロベール・マレ=ステヴァンス、エイミール・ジャックス・リュールマンなどが有名だ。また、アーティストのソニア・ドローネやジョルジュ・ブラックも自らのアトリエで使用していた。

 

「ランペグラス(The Lampe Gras)」は、プロフェッショナルにも住環境を中心に一般ユーザーにも愛される名作照明だ。ウォールランプだけでなく、フロアランプもあり使い方は色々。どんなインテリアスタイリングにも合うモダンなデザインだ。

参考:http://royal-furniture.co.jp/product/lamps/dcw_editions/