「顔を洗うようにサウナに入る」“ととのえ親方”ことプロサウナー 松尾大さん
サウナ業界で知らない人はいない、数多くのサウナ室をプロデュースをしている“ととのえ親方”ことプロサウナーの松尾大さん。
今回は、そんな松尾さんにご自身のことやサウナのことなど、様々な角度からお話を伺いました。
好きな場所はやっぱりサウナ
はじめに、松尾さんが暮らしの中で大切にしているデザインについて伺いました。
「大切にしているデザインは、『快適』ということですかね。」と、心にも身体にも気持ちがよいことを日々大切にしている松尾さん。
続いて、お好きな場所や空間について教えてください。
「やっぱり僕の場合は、サウナと水風呂、スパ空間が好きですね。1日に何回もサウナに入ることがあり、朝に顔を洗うようにサウナに入っています。」
11月11日をサウナの記念日にした理由
松尾さんは、2017年にプロサウナーの専門ブランド「TTNE PRO SAUNNER」を立ち上げられ、11月11日をサウナの記念日にされました。なぜ、11月11日にしたのでしょうか?
「シャキーンっと数字が綺麗に整っているじゃないですか(笑)勝手にこれ記念日っぽいな〜と思って申請したという感じです(笑)」
サウナを好きになったきっかけ
松尾さんがサウナを好きになったきっかけについて教えてください。
「北海道の札幌には近所の銭湯にサウナと水風呂がついているところが多くて、子供の頃にお父さんやお母さんにたまに連れて行ってもらっていました。そこで水風呂に入って吐く息が冷たくなる感覚を味わい、当時からそれが好きだったんですよ。だからサウナには、小学生ぐらいの頃からよく入ってましたね。」
「それから今までずっとサウナが好きで、大人になるにつれていろいろな人が札幌に来たときにサウナの入り方をいつも教えていたら、いつの間にかこんな感じになっちゃったという感じです(笑)」
若年層や女性に対してサウナの魅力を届ける際に重視したこと
現在のサウナブームの火付け役でもある松尾さんですが、若年層や女性に対してその魅力を届ける際に重視したことや工夫したことについて教えていただけますか?
「元々サウナって“ダサい”だとか、“おっさん”っていうイメージがあったと思うのですが。僕らは全て真逆をやっていったというのが手法だったのかもしれないですね。例えば『サウナ=おじさん』であれば、『サウナ=綺麗なお姉さん』。『サウナ=ダサい』であれば、『サウナ=かっこいいファッション誌』のようにですね。」
「例えば、広告の手法なんですけど、『世界一小さい象』とか『世界一大きいアリ』っていうと、イメージが真逆なので、取材に来てくれたりメディアが興味を持ってくれますよね。だけど、『世界一小さいアリ』だとイメージ通りでメディアの興味も薄くなると思うんです。」
「だから僕らがやってきたことは、例えば『サウナ=おじさん』というのを『サウナ=シャンパン』っていうパーティーを開いてみたりだとか、サウナ室で綺麗なお姉さんたちがサウナハットをかぶっている絵を作っていったりだとか…。経営者の方や人気YouTuberなど、サウナと憧れられる層をくっつけてメディアに出して行ったという感じですね。」
サウナの新しいイメージを見事に定着させた“ととのえ親方”松尾大さん
サウナブームの火付け役となった松尾さん。松尾さんがおっしゃるように今でこそ「サウナ=オシャレ」や「サウナ=イケてる」というイメージがありますが、当時は誰もが想像もつかなかったサウナの新たなイメージを見事に定着させ、今では数多くの女性や若年層までも巻き込んでいます。それは、松尾さんが子供の頃から好きだったというサウナを純粋に愛し、より多くの方々に魅力を届けたいと思っていたからでしょう。今後もどのようなサービスやサウナ室を手掛けていくのか注目です。