建築家・五十嵐淳によるユニークな見た目に反する心地の良さが魅力の住宅「House O」

北海道札幌市を拠点に活動する建築家・五十嵐淳。北海道の住宅を中心に様々な建築物を手掛けています。北海道北見市にある「house O」はボックスで構成されたデザインが目をひく専用住宅です。ひらけた土地の草原の中に溶け込むように建つこちらは、個性的な見た目に反した住み心地のよさが魅力です。

落ち着いた色味と矩形の集合体で構成された住宅

Via : https://jun-igarashi.jp/

建物は大きさの異なる15個の箱の集合体として構成されており、箱それぞれがトイレやリビング、クローゼットなどの用途になっています。ボックスは大きさ、高さを統一せず変化を持たせており、最も高いもので中央部分の高さは6mとなっています。

矩形が繋がる内部空間

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内部はリビングを中心として、放射状に部屋(箱)が繋がっています。それぞれの部屋に配された矩形の窓もそれぞれ大きさや高さが異なることでリズム感が生まれ、暗い色合いの外壁でも重々しくなく軽やかな印象に仕上がっています。

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それぞれ形の異なるボックスを角度をずらしながら配置することで採光や通風、各部屋の視線のコントロールが行われており、外観からは想像できないぐらいとても自然で心地の良い住空間が広がります。

高さを生かした開放感

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ボックスの集合体で構成されているため、視界がまっすぐ抜ける開放感はないものの、高さのある天井のおかげて窮屈な印象はありません。白壁も相まって、室内は広々とした心地の良い柔らかな空間となっています。

様々な角度から覗く借景

Via : https://jun-igarashi.jp/

角度の異なる矩形の集合体で構成されているため、それぞれの部屋の窓から覗く多様な風景もインテリアに。

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室内が白い壁で統一されたシンプルな空間だからこそ、外の木々の緑や空の青さが引き立ち、日々の暮らしの中で豊かな自然を感じることができます。

見た目からは想像できない心地の良い住空間

ユニークな造形ながらその形状を生かした、北海道の自然を取り込んだ心地よい住空間が広がる住まい。箱型を用いたデザインと機能性を兼ね備えた建物は住宅づくりの参考になりそうです。