建築家のこだわりが実現した家族みんながストレスなく過ごせる「籠れる平屋」

新潟県長岡市にある長閑な住宅街に建設された、ロイヤルブルーと澄んだ白壁そして木質が美しいモダンな平屋。建築家がこだわって取り入れた「ちゃんと暗く籠れる所」と「ちゃんと明るく開放的な所」の両方の要素が、ストレスのない暮らしを実現している。

ロイヤルブルーのアクセントカラーがつなぐ、​色で楽しむ家

軒を連ねる家々の中でも一際の存在感を見せる平屋の一軒家。凛とした白壁と、木質のコントラスト、そしてロイヤルブルーのアクセントがさらにその存在感を引き立てている。車道からの視線を感じられる一室には来客用の玄関を設け、プライベートなエリアは奥に設置することで、上手く平屋の特性をコントロールした。

カフェのような「人が集まる」リビング

カフェ好きの奥様が絶賛するリビングは、人が集まれる空間づくりと、開放的な勾配天井が魅力的だ。広々としたカウンターキッチンでは毎朝家族が顔を合わせて時間を共にし、畳スペースはキッチンに立つ奥様からの目線にあるので、小さな子供を寝かしつけておいても安心の設計である。

家族ひとりひとりに「ちゃんと暗く籠れる空間」を

1つのフロアで設計する平屋は、開放感があり繋がりも作りやすい特徴がある。しかし今回の平屋では敢えて「篭る」ことにも重点を置いている。廊下を抜けたところにある2つのロフトには、小さな扉を設け、ネットカフェのような小部屋を作り上げたのだ。

人は誰でも「自分だけの時間」も必要とする。そんな個人のための時間をワガママに取り入れることで、正直でリアルな「ストレスのない暮らし」が出来上がった。

オーダーメードで制作された色鮮やかな建具が引き立てる爽やかな内観

外観と同じロイアルブルー・ホワイト・木質のコントラストで統一感のある内観。温もりのある白い空間のアクセントになっているこだわりの青い建具は、全てがオーダーメイド。家中の建具は同じカラーで統一されつつも様々に違うデザインが興味深く、家中を巡りながら見て回るのが楽しくなる。玄関側に立てたガラス張りの建具は、キッチンで料理をしながらも家族の帰りを一番に迎えることができる。

日々の暮らしを「ていねいに自由に暮らせる」空間づくり

今回の平屋について「毎日の暮らしに余裕のある時間や<間>を感じてもらいたい」と語った建築家の井本翔太氏。エントランスは広く取り、見渡しの良いリビングへ空間は、暮らしに開放感を与えている。

 

「面白さ」を取り入れたロフト設計や、2つの玄関、大きなガラス面が印象的なオリジナルの建具設計など、彼の作る自由で楽しい設計はこれから家を建てる家族が参考にできることが多いのではないだろうか?

 

所在地:新潟県長岡市/構造:木造/規模:地上1階