アジア初進出の「エースホテル京都」が隈研吾のデザインによって京都・烏丸御池にオープン!

旅好きの方なら一度は聞いたことがあるデザインホテル「エースホテル」。そのアジア初進出となる「エースホテル京都」が、京都の歴史的建造物を活用した複合施設〈新風館〉に、2020年6月11日にオープン。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2ヶ月遅れの開業となり、現在ジムの利用やイベントの実施などを制限しながらの営業となっております。全面的な営業は2020年後半に開始予定。和と洋のデザイン、カルチャーが融合した空間は他にはない新たなランドマークとなりそうです。

世界中の感度の高い人々を惹きつける人気ホテル

エースホテルは1999年、シアトルに第一弾をオープン。気取らず、カジュアルで心地の良いインテリアデザインと若い旅行者を考慮した価格帯で、世界の旅好き、デザイン好きが集う人気ホテルです。

インテリアは、ヴィンテージ家具や軍の余剰品、地元アーティストの作品をリサイクル、リメイクした品で纏められており、宿泊施設ながらアートスペースのように空間を楽しめるのも若者に人気の理由のひとつです。

参考:『デザインでホテル業界に革命を起こした本拠地ポートランドの「エースホテル」。

歴史的建造物を隈研吾のデザインによって現代の姿へ

同ホテルのアジア初進出に京都が選ばれた理由は、大正時代に建てられた「旧京都中央電話局」との出会いでした。ホテルの土地選びには”建物”が重要だと考えるエースホテル。ブルーノ・タウトにも認められた建築家、吉田鉄郎が設計し、電話局の役割を終えた後もカルチャーの発信地として親しまれてきた「新風館」。今回、この「新風館」をベースに、建築デザイン監修を隈研吾が、インテリアデザインにアメリカのエースホテルの内装も手がけるLAのデザイン集団コミューンが加わり「エースホテル京都」の空間は構築されたのです。

隈研吾氏が創り上げた、京都の文化を現代のライフスタイルに再解釈した建物には、京都の庭園を代表する「坪庭」をイメージした4つの庭が配置されるほか、外装にはルーバーや木組みを多用することで、京都の街の景観との共存を図っています。

柚木沙弥郎をはじめとするクリエイターとのコラボレーション

エースホテルの特徴でもある地元クリエイターとのコラボレーション。ここ京都でも“East meets West”をコンセプトに、染色工芸家 柚木沙弥郎氏によるホテルのロゴや客室のアート、注目のアーティスト アダム・ポーグによるテキスタイル・アートなど、クラフトマンシップが光る作品が館内の至るところに取り入れられています。

バリエーションに富んだ客室

客室は既存棟と新築棟の両方にまたがり、全部で213室あります。既存棟では1926年に旧京都中央電話局が建てられた当時の外壁や窓枠を生かした天井高のあるお部屋が、新築棟では和洋折衷の魅力あるお部屋が配置されています。

30平米から40平米のスタンダードなタイプのお部屋のほか、和洋折衷の旅館スタイルが目を引くたたみスイート、歴史的建築のデザインを生かした出窓が魅力的なリビングエリアが特徴のエーススイート、ホテル内で一番大きな90平米のロフトスイートなど3タイプのスイートルームがあり、それぞれ個性の異なる空間を楽しむことができます。

また、全室共通で柚木沙弥郎氏によるアートが客室を飾り、天然の玄昌石のタイルを張った浴室やミナペルホネンによるカーテン、ペンドルトン社のベッドブランケットなど、エースならではの手仕事のあたたかみが感じられるインテリアで構成されています。

個性豊かなレストラン、コーヒーショップも

ホテル内には宿泊客だけでなく地元の方々も利用できる3つのレストランと、日本初進出のコーヒーショップがオープン。

アメリカのフードシーンで話題のシェフ達が自ら市場に足を運んで選んだ食材を使用し、彼ら独自のテイストと、京都や近隣県産の食材のシンプルなおいしさを合わせた、エースホテル京都でしか味わえないメニューが楽しめます。

人々の出会いを生み出す、新たな文化創出のハブに

世界中から観光客が訪れる京都。「国際的な人々が集まり、創造的な経験ができる場にしたい」とニコラス・ブラック総支配人が言う通り、京都を拠点にエースらしい自由でユニークなカルチャーが育まれる、創造的な空間になりそうです。

エースホテル京都

URL : https://www.acehotel.com/kyoto/
住所:604-8185 京都府京都市中京区姉小路通東洞院西入車屋町245‐2