【DESIGNART TOKYO 2023】独自の思想・視点が生み出す繊細な作品群をTIERS GALLERYで展示

今年で7回目となる、日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO(デザイナート トーキョー)」が10月20日~10月29日の約1週間、今年も東京を舞台に都内各所にて開催されます。今回は「Sparks〜思考の解放〜」をテーマに、世界中からインテリア、ファッションなど様々なジャンルのモノやコトが集結し、新時代の価値創造に挑戦するデザイン・アートが展示されます。

ワイヤー金具・ピクチャーレールメーカーの荒川技研工業株式会社のショールームTIERS GALLERY(ティアーズギャラリー)では、UNDER 30のクリエイター2名を含む4名の作品を展示。自然光が差し込む心地の良い空間のなかに、ユニークな視点が活きた作品が並びます。

有機物と無機質のコントラストを楽しむ「Archaeology of the Future」

Gala Espel(UNDER 30)による、熟練の技と最新のテクノロジーを融合し、過去と未来をつなぐことで繊細で幻想的なフォルムを与え生命を吹き込んだ作品群「Archaeology of the Future」。

花や草など身近な植物をメインに、有機的なフォルムを無機質なマテリアルで再現。

モチーフと質感のコントラストが見る者に不思議な感覚を与えます。

照明自体も光に包まれ消えていく「vnsh」

DESIGNART TOKYO2021に続き、二度目のUNDER-30選抜となった注目の若手デザイナー・So Tanaka。今回は「周囲を照らし、自らも光の中に消えていく照明」という発想をもとに「意識」や「関係性」に主眼を置いた新たな照明作品「vnsh(ヴァニシュ)」を発表。

LEDライトを極限まで細くし、それを包むパイプのスリットから溢れ出る光は、柔らかく空間を満たしつつ、それ自体が空間に溶け込むような、親しみを感じさせる佇まいが美しい作品です。

独自の視点が新たな関係性を生み出す作品たち

そのほか、北條 英と前田 怜右馬による「重力」を共通のテーマに「照明」と「革靴」を用いて行うインスタレーション展示や、小澤雅都による、古代日本的な精神性をみつめ、精神から自然と一体となる、新たな茶道の形を創り出す「自然台 -SHIZENTAI-」など、作品の取り組みへの思想の入口が特徴的で繊細な作品が揃います。

大きな開口部で街と緩やかに繋がるTIERS GALLERY

会場となるTIERS GALLERYは、伊東豊雄事務所出身の建築家・田邊曜が設計した荒川技研工業のショールーム「TIERS」に併設されたギャラリーで、これまで数多くのファッション・デザイン・アート展を開催。「TIERS」は段状、層という意味の言葉であり、外部から内部へつながる大階段、途中階のテラス、野老朝雄デザインによるパターンを用いたワイヤーのファサードにより、緩やかに街と連続する空間をつくりだし、訪問者を優しくギャラリー内部へと導きます。

【独自の思想で創造された繊細な作品群】
会期:2023年10月20日(金)〜10月29日(日)
会場:荒川技研工業株式会社 本社・表参道ショールーム「TIERS」3F 東京都渋谷区神宮前5-7-12
参加クリエイター:Gala Espel/UNDER 30、So Tanaka/UNDER 30、北條 英・前田 怜右馬、小澤雅都
WEB : https://www.arakawagrip.co.jp/tiersgallery/