シアトル・ポートランドはどのように街単位でそれぞれの表情と魅力を作り出し管理しているのか!?

アメリカの中でも人気の街、シアトル・ポートランド。

7つのエリアに分かれるシアトル市内は、ハイテクな高層ビルが建っているかと思えば、クラシカルなエリアもあり、オシャレなデパートやレトロなSHOPも立ち並ぶ、そんなスタイルの違う文化が一つの街に集約されているとても興味深い街。

img_1974

街単位で魅力を作り出すために維持はどう心がけているのか、どのような仕組みなのか、どこまで作りこんでいるのか、という観点から、街区をレポート。

環境に優しい建材がそろうGREEN・DEPOT。

img_1979

環境にやさしい(リサイクル、自然素材、等)建材を一般販売しているDIY ショップ。

img_1976

リサイクルということもあり、価格も通常より安い。

大学のキャンパスのようなMicrosoft Visitor Center。

img_1985

まるで大学のキャンパスのよう。広大な敷地のため専用バスが走っている

設備リフォーム品までそろうThe Home Depot。

img_1988

トイレやバスまで売られており、設備リフォームも含めて気軽にリフォームができる環境が整っている。

img_1992

日本以上にDIYショップが身近にあり、当たり前のようにDIYを行う文化が根付いていることが、家の寿命・価値を上げるために大きな役割を担っている。

高性能省エネ木造住宅街、zHome。

img_1996

「zHome」とは、環境への影響を劇的に削減するために、最先端の技術によって、「正味エネルギー消費ゼロ」、「消費水量60%削減」などを実現するために設計された

集合住宅としては全米初の高性能省エネ木造住宅プロジェクトで、全米初のネットゼロエネルギー住宅。

芝の長さまで手入れが行き届いた景観が美しい、里山ビレッジ。

img_2004

人がうらやむほどの空間になるよう、徹底的に造り込みが行われている

共有施設も充実の Trilogy at Redmond Ridge。

img_2008

シェイホームズが開発した地区 ・街区は静かで、建物のすべてが平屋。

芝生の管理は、213ドル/月の管理費に 含まれ、住民が行う必要がない ・共用施設には喫茶やプール、教室等があり、居住者が利用できる。

img_2006

55歳以上でかつ、設備に魅力を感じる方、コミュニティに所属したい方にオススメのようだ。

ユニバーシティ・ビレッジ(ショッピングモール)。

img_2009

Fran‘s Chocolates(人気のチョコレート店)や、Amazon Books(Amazon唯一の実店舗) 、QfcUvillage(スーパー)など、緑を上手に取り入れていたり、モールの中に車が通行できるスペースがあるなど、モールとして調和が取れた心地よい空間をつくっていた。

img_2025

このシアトルの表情豊かな街並みの、街単位で魅力を創出・維持するための仕組みとして欠かすことができないのがHOA (homeowners association:住宅所有者の組合)の存在。

HOAとは、建物の修繕費や芝の長さや住宅の色、形、緑を含む街の景観の維持管理などに要する費用を集め運営するとともに、住宅地規約なども定めたうえでその規約に基づいた運営・管理を行っている住宅所有者で運営する組合のこと。

 

この街を魅力的であり続けるようにするために、1戸たりともずさんな管理をすることはない。もちろん住む人にとってはHOA費用や専有部分の手入れ等負担も大きいが、住宅価値向上も大きい。

明確な方針のHOAを作り出すことが、他にはない魅力の創造につながっているの。

非常に魅力的な街作りを実感することができる視察だった。