モンブラン・ピクチャーズ株式会社代表・映画監督の竹清仁さん「誰かを楽しませる仕事をしたい」

映像の企画・制作を手がけるエンターテイメントスタジオの「モンブラン・ピクチャーズ株式会社」代表であり、映画監督の竹清仁さん。

今回はそんな竹清さんにご自身のことや、自身が代表を務める「モンブラン・ピクチャーズ株式会社」のことなど様々な角度からお話を伺いました。

ノートと筆記用具を大切に

はじめに、竹清さんが暮らしの中で大切にしているデザインについて伺いました。

「僕は、普段アイディアを考えたりするときにノートと筆記用具をよく使用します。そのノートと筆記用具をいろいろ試した結果、行きついたものがあるのですが、ノートはコクヨのソフトリングノート。そしてボールペンはゼブラのサラサドライを使っていて、インクの出がめちゃくちゃ良いんですよ。ノートとの相性がよくサラサラ書くことができるため、ストレスがかからず、思考が分断されないんです。」

キャンプ場「CO_YARD KANATAKE」がお気に入り

続いて、お好きな場所や空間はどこですか?

「最近のお気に入りは、福岡市にある『CO_YARD KANATAKE』というキャンプ場ですね。里山体験や農業体験もできる場所なのですが、住宅街から近くにあるにもかかわらず、自然をたっぷり感じることができます。そして「マヌコーヒー」というコーヒ屋さんも入っているのですが、そこのコーヒーもめちゃくちゃ美味しいんです。自然の中でリラックスできて、アイディア考えるときによく行っています。」

「モンブラン・ピクチャーズ株式会社」経緯について

竹清さんは、福岡を拠点に様々な映像の企画・制作を手掛けられていますが、そもそも「モンブラン・ピクチャーズ株式会社」が立ち上がった経緯について教えてください。

「僕自身は映像制作の仕事を始めてから25年のキャリアになりますが、『モンブラン・ピクチャーズ株式会社』自体は13年前に立ち上がった会社です。『放課後ミッドナイターズ』というアニメーション映画を作ったスタッフが中心となり、エンターテイメント映像の仕事をやっていきたいと思って作ったのが、『モンブラン・ピクチャーズ株式会社』です。」

福岡を拠点にするメリット・デメリット

現在、福岡を拠点にしている竹清さんですが福岡を拠点にするメリットはありますか?

「仕事と生活のバランスがとても良いんですよね。映像制作という仕事柄、東京で仕事をしていたこともありますが、生活が犠牲にされることが結構多くて…。福岡を拠点にしてから、プライベート時間にしっかりリラックスできるようになりました。」

逆に福岡を拠点にするデメリットは何かありますか?

「あえて言うならですが、仕事上、旬な情報はやっぱり東京に集まっているなと思います。ネットでは得られない現場周りの重要な情報は、東京に行って直接人と会うのが一番ですね。」

そんな竹清さんは、コロナ前は毎週のように東京に足に運んでいたそうですが、コロナ後の現在は月に1度のペースで東京に出向いているそうです。

2012年に公開された大ヒットアニメ「放課後ミッドナイターズ」について

2012年に公開された「モンブラン・ピクチャーズ株式会社」が手がけた長編アニメーション映画『放課後ミッドナイターズ』。

フランスやイタリアなどの世界7カ国で劇場公開され、海外でも高く評価されています。竹清さんの映画監督デビュー作であり、現在も多くのファンを虜にしています。主人公が人体模型、相棒が骨格標本というアニメですが、どういったところから着想されたのですか?

「最近だとVtuberに代表されるような、現実の人間の動きとキャラクターを組み合わせるモーションキャプチャーという技術があります。実写作品と同じく生身の役者を撮影するので、『よーいスタート』で始まり『カット』で終わるのですが、本番を撮る前と後が実はめちゃくちゃ面白くてですね。役者さんの人となりが感じられる素の動きが芝居以上に人間くさくて(笑)この人間くさい感じをアニメーションのキャラクターに組み合わせたら、すごく面白いキャラクターができるのではと思ったのが最初の着想です。」

「放課後ミッドナイターズ」が人気を獲得した理由

『放課後ミッドナイターズ』が、ここまでの人気を獲得できた理由をどのように捉えていますか?

「理由は、僕らもまったく分からないですね(笑)だけど『見たら癒される』とか『サイコーにくだらない』とか、そんな感じの感想をいただくことが多いので、無駄なことをとことんやっているのがいいんじゃないかなと思っています(笑)なにも考えずに誰でも楽しめるエンターテイメント。ちなみに僕のお手本は最高にくだらなくて、最高にかっこいい『ザ・ドリフターズ』なんですが、そう言うところが皆さんに受け入れられているのならとても嬉しいですね。」

また、この『放課後ミッドナイターズ』は、公開後もショートムービーがSNSでもバズっていましたが、竹清さんはこれについては全くの想定外だったとのことです。

移動式3Dシアターアトラクション『放課後ミッドナイターズ ザ・ライド』について

『放課後ミッドナイターズ』から派生した新しい試みが、移動式3Dシアターアトラクションの『放課後ミッドナイターズ ザ・ライド』。

2トントラックをシアター仕様に改造した移動式のアトラクションカーの中で、『放課後ミッドナイターズ』の書き下ろしストーリーを立体映像で楽しめると言うアトラクションですが、移動式のアトラクションカーというのはどこから思いついたのですか?

「元々モーションキャプチャーの生き生きとした動きを使っていることもあって、『主人公たちが本当にいるようだ』という感想をいただいていました。僕らも、本当にそこにいるような飛び出す映像で、アトラクションのようなものができるんじゃないかと言っていたんですよね。それで、全国の廃校を借りてミニディズニーランドのようなものができたらいいなと思って調べていたのですが、全国の廃校を借りるのがなかなか大変で…。それだったら人体模型キュンストレーキが作ったタイムマシーンという体で、車を改造してアトラクションにしてしまったら面白いのではないかと思ったのが最初のアイディアです。」

竹清さんが今後手掛けたいもの

竹清さんが次に作りたい作品は、どのようなものでしょうか?

「まずは『放課後ミッドナイターズ』の続編を作りたいというのが1つありますね。同じ手法でちょっと新しいアイディアを取り入れながら、作りたいなと思っています。」

また、今後やってみたいことについては、「アトラクションカーをやってみて、作り手自身が直接お客さんが喜んでいる顔を見られるのはやはりとてもいいなと思っています。作り手にとってはそれが根源的な喜びなんですよね。なので引き続き、お客さんが楽しんでいる顔を見られるものを作っていきたいですね。」

Life is Fun

インタビューの最後に「Life is ◯◯」空欄に当てはまる言葉を尋ねると、「Life is Fun」と答えてくれました。

「楽しむということなのですが、僕自身の人生も楽しみたいと思っていますし、今後も引き続き誰かを楽しませる仕事をしたいと思っています。」

「モンブラン・ピクチャーズ」株式会社代表・映画監督の竹清仁さん

映画やショートムービー、映像作品だけでなく絵本や体験型アトラクションなど型に捉われず色々なことをされている竹清さん。今後もどのようなクリエイティブな作品を手がけ、私たちの心を動かしていくのか、竹清さんのご活躍に目が離せません!