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まるで宇宙船!「SANDWICH」による”禅”が体感できるインスタレーションとは!?

1965年に建立された約7万坪の『天心山 神勝寺』。伽藍や茶室など新旧の名建築を有するこの禅寺をもとに、”禅”の世界が体感できるインスタレーションを中心とした大改修が行われ、2016年9月に完成したこちらのミュージアム。おすすめの見所を紹介します。

まるで宇宙船?な不思議な空間

この建物の正体は広島県 福山にある美術館「神勝寺 禅と庭のミュージアム」内に位置するアートパビリオン「洸庭(こうてい)」。

彫刻家の名和晃平氏率いるクリエイター集団『SANDWICH』によるこの空間は、伝統的なこけら葺きを応用し、全体を木材で包んだ柔らかい印象の船型の建造物。

 

物質感のある石の海を抜け、緩やかなスロープを上がり小さな入り口から中へ入ると、暗がりの奥には海原が広がり、静かに波立つ。中では名和晃平とビジュアルデザインスタジオ「WOW」が手掛けた30分間の「禅」をモチーフにしたインスタレーションを楽しむことができます。

建物の手前には作庭家の中根史郎氏による日本庭園が広がり、モダンで荘厳なパビリオンと、意匠をこらした和の伝統美のコントラストが美しい空間に。

美しい日本庭園を進むと

本ミュージアムでは洸庭の他にも、座禅や写経の体験をはじめ修行僧が食べていた湯豆腐などの食事ができる茶屋が設けられ、多角的に「禅」の世界を体験できます。

 

その一つの五観堂では、臨済宗の修行と同じスタイルでうどんを食事をとることができます。ここでは修行僧が雲水と呼ばれることから「雲水箸」と名付けられた太い箸を用います。5つの薬味と合わせながら太くて短いのが特徴の神勝寺うどんを楽しんだあとは、お櫃に用意された白米でお汁や残りの薬味をすくい取って無駄なく全てをいただきます。

店内はもちろん、テラス席では川のせせらぎの中で食事をいただくことができます。

日常の立ち居振る舞い全てが修行

特におすすめなのは入浴施設。

禅宗では日常の立ち居振る舞い全てが修行の場であり、修行の上で「心」と「体」の垢を落とすという意味で「浴室」も重要な役割を果たしているそう。10:00~16:00までの間は、800円で入浴することができます(高校生以上の学生600円、小中学生400円、小学生未満は無料)。内湯と外湯があり、外湯は前面に緑が美しい檜風呂。水面に映り込む湯船は身体だけではなく目でも癒されること間違いなし。

一方内湯は竹林が囲む岩風呂。風が通り抜け、笹の揺れ動く音はなんとも風情があり、ゆったりと時間を過ごすことができます。

他にも藤森照信が設計した「松堂(しょうどう)」や滋賀の「大本山永源寺」から移築再建したという「含空院(がんくういん)」など日本の伝統建築を楽しめる空間が美しい庭園の中に配されており、1日中楽しむことができます。

広島に行く際は是非訪れて欲しいスポットです。 

神勝寺 禅と庭のミュージアム

拝観時間/9:00~17:00(最終受付16:30)
拝観料/大人1200円、高校生900円、中学生500円、小学生以下無料
※各種体験は別途料金が必要(要問合せ)
URL/http://szmg.jp
所在地/広島県福山市沼隈町大字上山南91

 

千華

広告代理店営業から転身した新人インテリアデザイナー。横浜出身渋谷区在住のミレニアル世代の一人っ子。母方は佐渡島の系譜。趣味は料理とはしご酒。

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