
建築家による開放感とプライバシーを両立したオフィス&居住スペースの1階空間「向い入れる家」
南側の大通りと東側の道路に面する角地に誕生した「向い入れる家」は、オフィススペースを備えた住まいとして設計されました。敷地の特性を活かし、開放感を持たせながらも、プライバシーを確保する工夫が随所に散りばめられています。
開放的なアプローチと外観デザイン
建物の外観は、ホワイトの箱型フォルムにコの字型の平面が組み合わされたシンプルかつ洗練されたデザイン。
建築の南側、東側それぞれに駐車場を配置し、機能性と利便性を両立しています。
サイドに設けられた開口部が建築のアクセントとなり、窓ガラスには空や周囲の景色が映り込むことで、建物が街並みに溶け込むようなデザインとなっています。
建築正面右側のポーチを抜けると、正面には開放的な中庭が広がり、1階のオフィススペースと2階のバルコニーをつなぐ視線の抜けが心地よさを演出します。
広がりと機能性を兼ね備えた1階のレイアウト
玄関扉を開くと広々としたホールが広がります。
右手側には中庭の風景が広がり、外部とのつながりを感じられる開放的な空間に。
ホールからさらに進むと、オフィススペースへと続きます。
オフィススペースは、片面に天井いっぱいまでの造作棚を設置し、資料や書籍の収納に配慮したデザイン。
打ち合わせの際にも、必要な資料をすぐに取り出せる機能的な空間です。
大きな窓からは自然光が差し込み、コンパクトながらも明るく開放的な雰囲気を実現しています。
また、トイレは階段下に設置し、限られたスペースを最大限に活用する工夫がなされています。
中庭が生み出す、外と内の調和
1階の空間設計において特に重要な役割を果たすのが中庭です。建物の中心に配置されたこの空間は、オフィススペースと居住空間の両方に自然光と風を届け、開放的な雰囲気を演出するとともに、作業中のリフレッシュスペースとしても機能します。
中庭を介してオフィススペースと居住空間が緩やかにつながることで、個々の空間が独立しながらも一体感を生み出し、暮らしやすい環境を実現。都市部にありながら自然を身近に感じることができるこの設計によって、働くときも、家族との憩いのときも、穏やかで心地よい時間を提供します。
機能性と快適性を兼ね備えた開かれたオフィススペースと居住空間
「向い入れる家」の1階は、オフィススペースとしての機能を持ちつつ、心地よく過ごせる空間設計が施されています。開放的なアプローチや中庭を活かしたレイアウトにより、明るく開放感のある雰囲気を演出。オフィススペースには天井まで届く造作棚を配置し、機能性を高めながらもデザイン性を損なわない工夫がなされています。シンプルながらも洗練されたデザインと、利便性を考慮した動線計画が融合した、快適な空間です。