【DESIGNART TOKYO 2022】TOGETHER〜融合する好奇心〜をテーマに今年もスタート!

今年で6回目となる、日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNARTTOKYO(デザイナート トーキョー)」が10月21日~10月30日の約1週間、今年も東京を舞台に都内各所にて開催されます。世界中からインテリア、ファッションなど様々なジャンルのモノやコトが集結し、「TOGETHER〜融合する好奇心〜」をテーマに、新時代の価値創造に挑戦するデザイン・アートが展示されます。

新たな出会いや気づきをもたらす「NEXT CIRCULATION」

今回のメインコンテンツとも言えるのが、サステナブル×テクノロジーを基軸とするエキシビション「NEXT CIRCULATION」。

様々な分野のものづくりやサステナビリティへの取り組みが世界的に広がるなかで、各界をリードする企業ブランドやクリエイターによる取り組みや、リサイクルやアップサイクルによって開発されたアイテムを厳選し、展示しています。今回は会場でも注目の高かったアイテムの一部をピックアップしてご紹介します。

土へと還るオブジェ「GELCHOP」

土へと還るプラスティック「LAND LOOP」に着想を得て制作されたオブジェ「GELCHOP」。

3Dプリントを用いて、自然からの情報が全てであった時代のアニミズムの意識を記録した古代のカタチを表現することで、物質の価値と未来への願望の融合を図っています。

枝や樹皮、果実などを木材資源として見直す「ForestBank」

本来、木材資源としての価値の低い小径木や枝葉、樹皮、果実など樹木にまつわる様々なものを、水性アクリル樹脂と混ぜ合わせ製作している「ForestBank」。

本来の木目同様に切削の場所や深さによって違った表情が現れ、製作する季節や土地・森の環境などで生まれるその時々のオリジナルの表情が魅力のプロダクトです。

使う人や空間に合わせて形を変える家具「The Young Square」

ハニカム構造を利用、エッジから引くことで簡単に長さを変えることができる家具。

使う人のリズムによって、時に空間を満たしたり余白を楽しんだりと、異なる表情をもたらします。空間と家具の対話を豊かな視覚的変化に映し出すプロダクトです。

漁網から生まれた100%再生可能なアイウェア「Duolog Design LLC」

海岸に漂着する海洋ごみの4割も占める廃棄漁網に着目し、台湾で廃棄される漁網を素材に使用した100%再生可能なアイウェア「Duolog Design LLC」。わずか15gの超軽量でありながら強靭なため、強い圧力がかかっても壊れにくいのが特徴です。

CO2削減に繋がるパンテノンから想起された新素材のパーツ「Butte」

ローマのパンテノンからインスパイアされたパーツ「Butte」。パンテノンは、火山灰を含有させたローマンコンクリートを使用していることでも知られており、2000年以上の耐久性があると言われています。この作品は現代版とも解釈可能な火力発電所の副産物であるフライアッシュを素材として使用しています。フライアッシュはセメントと融合させることにより強度と耐久性が増し、同量のコンクリートを生成する場合に比べて平均41%のCO2削減にも繋がります。

ほか、イスラエル人デザイナー・Orna Tamir Schestowitzや空間デザイナー・吉添裕人など、国内外からの参加者によるさまざまなアイディアやプロダクトが多く並びます。

空間デザインも見逃せない

会場はインキュベーションスペースとして知られ、今年もインフォメーションセンターとなるワールド北⻘山ビル。

会場の空間デザインは、建築をベースにプロダクト、アートの領域で活躍し、また、自らもアップサイクル作品などを手掛ける注目のデザイナー板坂諭が手掛けます。板坂による廃棄衣類繊維アップサイクルボード「PANECO®」を使った印象的な空間デザインも見どころです。

【DESIGNART TOKYO 2022】
会期:2021年10月21日(金)~ 10月30日(日)
会場 : 〒107-0061 東京都港区北青山3-5-10(ワールド北青山ビル)
WEB:https://designart.jp/designarttokyo2022/