2回目のリノベーションのテーマは「子どもを怒らない家」!家族みんなが居心地が良い家
個人邸リノベーションや、団地・木造賃貸アパート再生、まちづくりリノベーションなど幅広い視点で豊かな暮らしづくりを提案するリノベーション業界のパイオニア「ブルースタジオ」。彼らが手掛けた東京都の小平市にある住宅は、Kさんご夫婦とお子さん1人の3人家族のための住まい。以前、ブルースタジオで一人暮らしのためのお部屋のリノベーションの依頼をされたKさん。2回目となる今回はフランス人の男性と結婚されてお子さんが生まれ、3人家族で住む家のリノベーションとなりました。
2回目のリノベーションのテーマは「子どもを怒らない家」
お子さんのいる家庭では、子どもに対して「早く片付けて!」や「おもちゃを散らかさないで!」と怒ってしまう場面がつきもの。とはいえ、そうしたコミュニケーションは親にも子どもにとってもストレス。子どもが片付けを学ぶということも大事ですが、どちらにとってもストレスを感じなくていいように、のびのびと暮らせる空間が今回の住まいの大きなテーマとなりました。
また、現在お子さんが通っている学校がおおらかな教育方針なので、家でもそれに合わせるようにしたいとも考えたのもテーマの理由の一つ。現在の物件も、学校の近くに住むために都心から引っ越した郊外の団地の一部屋。エリアでは有名な広々とした空間が魅力の団地の一部屋で、空きが出るのを待って購入に至ったという経緯がありました。
空間の余白で生まれる心の余裕
都心でのリノベーションとなると空間をどうやって効率よく活用するか、限られたスペースでいかに広く見せるかということがポイントとなりますが、今回の住まいは空間に余裕があるため“余白を作る”ということを意識して進められました。結果導き出されたのは、家具の造作は必要最低限にしたシンプルな間取り。
特徴的なのは、家の真ん中にある大きなランドリースペース。7畳ほどの広さがあるため家族3人分の洋服をかけて収納できるうえ、他にも子どものおもちゃや雑貨など様々なものを収納できます。このスペースによって「全てのものはランドリースペースに収納する」という覚えやすいルールを設定することができ、子どもが無理なく片づけられるようになりました。
そして、リビング・ダイニングの隣に遊び場兼寝室という部屋を制作。ここは、子どもがおもちゃを散らかしてもいいスペース。ドアを閉めれば外からは見えず、来客があっても気になりません。
また、廊下幅を広く取ったり、場所によって床のマテリアルを変えて生活行為に対応したり、段差をつけてアップダウンを作ったりと空間が単調になりすぎないよう空間の変化やアクセントを散りばめています。
家族のストレスを最小限にするリノベーション
「怒らない家」をテーマに始まった家づくり。大人だけではなく子どもの視点を取り込んだ空間づくりで、親も子も日々楽しい暮らしを過ごすことができそうです。家族の理想の過ごし方をベースに、自分たちだけのオリジナルな空間を具現化した住宅です。