建築家・深瀬ヤスノリと建てた「海が暮らしに寄り添う」美しい住まい。

福岡県の海沿いの土地に、ひときわ目を引くシンプルな白い外観の家が建っている。

建築家の深瀬ヤスノリ氏が設計したその「design casa」は、この環境を最大限に生かした暮らしがしたいという福島さんご夫婦の希望がカタチになった家。海風が通り抜ける、美しい住まいにお邪魔した。

風光明媚な土地を最大限に生かした家づくり

福島さんご夫婦が「design casa」で家を建てようと決めたのは、この海沿いの風光明媚な土地を最大限に生かした家づくりがしたいという思いからだったという。

「せっかく海の近くに住めるんだから、家の中から海が見たいなと。でも、夫婦ともに平屋の生活に憧れもあって。この場所は2階からじゃないと海が見えないので、2階建てでありながら平屋っぽい生活ができるっていう自分たちが望むカタチを完成させるには、建築家の力を借りたほうがいいと思ったんです」

とはいえ、奥さまの麻実子さんは当初「建築家なんて未知の世界」と思っていたという。でも実際に「design casa」で家づくりを進めてみるとその流れはとてもシンプルで、建築家との3回のヒアリングでプランが完成した。自分たちの要望を伝えるのも「とりあえず書きとめたものを箇条書きで見せたっていう感じです。キッチンからテレビがみたいとか、ストレートな動線がいいとか、リビングが散らからないようにしたいとか」。

印象に残る建築家・深瀬ヤスノリ氏によるプラン提案

隆行さんは、建築家からのプラン提案がとても印象に残っているという。「建築家の深瀬さんが、僕たちの要望をちゃんと留めてくれていて、間取りの説明をするときに『この要望をこういう形で実現している』とか、一つひとつ説明してくれました。全部叶えてもらったんだってことが心にストンと落ちて、とてもうれしかった」。

図面に書いてある以上の心地よさ

そして実際に暮らしてみてからは、平面図からではわからなかった心地よさをいくつも見つけたという。「キッチンからの眺めがこんなに開けてるとは想像してなかったから、すごくびっくりしました。とにかく2階がすごく好き。明るいし、海が見られるし。バルコニーには何かにつけて出たくなります」と麻実子さん。

隆行さんは「明るさと広さ!」と言う。「北東側に海があるので、海を見るために窓が北向きになり、明るさについては少し心配だったんです。でも実際建ってみると、明るすぎるくらい明るい。昼間はほとんど電気を点けることはないですね。あと、空間が外に向けて広がっていく感じがあって、たぶん図面に書いてある以上に広く感じてるんだと思います」

 

隆行さんはこの家に住んでから、自然と早起きして、掃除したり片づけたりするようになったという。「前の家では絶対なかったこと(笑)」と隆行さんが言えば、「開放感がすごいから、苦じゃないんだよね(笑)」と麻実子さん。海風にのって飛んでいくご夫婦の笑い声から、海の近くで暮らす楽しさが伝わってきた。