分野の境界を跨ぐ活動で改めて注目される美術家・野老朝雄の初作品集『野老紋様集 2001–2021→』

美術・建築・デザインなど、分野の境界を跨ぐ活動を続け、いま改めて注目される美術家、野老朝雄の初作品集『野老紋様集 2001–2021→』が美術出版社より、5月11日発売。幾何学原理に基づいて制作された無数の「紋様」作品から、約280点を厳選して収録した作家初の作品集となる。

美術家・野老朝雄(ところ・あさお)とは!?

『野老紋様集 2001–2021→』中面より

幼少時より建築を学び、1992年に東京造形大学デザイン学科建築専攻を卒業後、イギリス・ロンドンにある建築学校・AAスクールに在籍。1993年から1998年に江頭慎に師事。2001年9月11日より「つなげること」をテーマに独学で紋様の制作を始め、美術・建築・デザインなど、分野の境界を跨ぐ活動を続ける。単純な幾何学原理に基づいた定規やコンパスで再現可能な紋と紋様の制作や、同様の原理を応用した立体物の設計、制作も行う。作品が2020年夏季オリンピック・パラリンピックのエンブレムに採用されたことで一躍有名に。

「つなげること」がテーマの『野老紋様集 2001–2021→』

野老紋様集 2001–2021→』表紙

野老朝雄は、作品を通して社会や人を「つなげること」をテーマに、これまでひたすら「紋」をつなげて「紋様」(パターン)を描き続けてきた。本書は、平和のために「紋様」をつなぐという約20年にもわたる活動をまとめた、野老の作品世界を堪能できる永久保存版の一冊。

野老紋様集 2001–2021→』中面より

野老朝雄と20年来の友人で、自他ともに認めるお互いの仕事の良き理解者でもある建築家・デザイナーの長岡勉(POINT代表)によるエッセイ、インタビューを収録。制作過程の図版とともに、作品が生まれる過程を丁寧に紐解く内容になっている。

野老紋様集 2001–2021→』中面より
野老紋様集 2001–2021→』中面より
野老紋様集 2001–2021→』中面より

そのほか、作品・展覧会一覧も掲載し、野老作品の本質に迫る。

野老朝雄・初作品集『野老紋様集 2001–2021→』

発行:美術出版社
価格:3000円+税
発売日:2021月5月11日
言語:日本語・英語
ページ数:320ページ
サイズ:A5判変型(148×148 cm)
ISBN:978-4568105278
Amazonで購入:https://www.amazon.co.jp/dp/4568105277/