日本からの出展が多かったミラノデザインウィーク2018のSuperStudio・SuperDesignShow。
例年通り今年もbud brand(バッドブランド)が出展するトルトーナ地区のSuperStudioのSuperDesignShow。今年は何故か、フィーチャーされた佐藤オオキ率いるnendoの個展を筆頭に、bud brand同様に日本からの出展が非常に多かった。そのため、SuperDesignShow自体が日本をフィーチャーしているのではないかと思わせるほどの割合で、会場のどこかしらで日本の出展者に出会すことになった。
JAPAN DESIGN WEEK in Milano 2018
JAPAN DESIGN WEEK in Milano 2018は、カッシーナなどでも活躍する喜多俊之も参加している青森・津軽地方の伝統的工芸品「津軽塗」など、日本各地の伝統と新しいデザインを融合させたプロジェクト。日本の伝統技術に新しい視点や発想を加え、非常におもしろい作品を多数展示していた。
河合楽器のインスタレーション「Crystal Rain」
光のアーティスト松尾高弘とコラボレーションにより、無数の光の雨の中で水上で浮遊するような中でピアノを聴く体験を与えてくれる。新作のクリスタルグランドピアノとデジタルアートが融合し、音楽のある空間の豊かさを気付かせてくれる。
「倉俣史朗へのオマージュ」
インテリアデザイナーとして活躍し、1991年に56歳の若さで亡くなった倉俣史朗へのオマージュ。薔薇の曲線のモチーフや透明なアクリル素材と金属の組み合わせ、倉俣史朗の独自の世界観を再現。
アートディレクター川上シュンの「QM weather.」
artless Inc.主宰でアートディレクター川上シュンによる天気を感じるIoTサイネージ「QM weather.」。スマートフォンアプリから天気予報を表示したい地域を設定することで、天気アイコンの光り方と色で天気予報を映し出す。
YOYによる「Fictionality」
YOYによる「Fictionality」の展示では、コードと支柱が入れ替わったような照明や日時計をモチーフに文字盤自体が回転する時計のプロダクトデザインを発表。虚構と現実が入れ替わるような新しい感覚を体験できる。
YOKOHAMA MAKERS VILLAGEの抽象的なデザインと高度な技術
昨年もSuperStudioに出展し実用的なプロダクトを展示していたYOKOHAMA MAKERS VILLAGEは、今回はどちらかと言うと抽象的なデザインを用いて高度な技術をプレゼンテーションしていた。どのプロダクトも非常に洗練されユニークな形状をしている。
新しい素材とユニークなデザインが出会う「TOKYO MATERIAL BYPASS」
マテリアルコネクション東京が「TOKYO MATERIAL BYPASS」として初出展。今まで家具などにあまり使われなかった新しい素材を家具やプロダクトに昇華。新しい素材とユニークなデザインが出会い非常に興味深いプロダクトデザインが展示されている。
bud brand(バッドブランド)
- 「ミラノデザインウィーク2018のスーパースタジオに出展した「bud brand(バッドブランド)」の作品。」
- 「ミラノデザインウィーク2018に「bud brand(バッドブランド)」産学協同プロジェクトの作品が出展。」
nendo
日本からの出展作品は海外の人たちの目からは、非常にユニークに写るらしく、どのブースにも多くの人が足を運んでいた。nendo効果なのか例年よりも来場者が多かったであろうSuperStudio・SuperDesignShowの中でもbud brand(バッドブランド)をはじめ、日本勢の注目度はさらに上がったような気がする。