佐賀・武雄の御船山楽園で開催中の「資生堂 presents チームラボ かみさまがすまう森のアート展」

佐賀・武雄の、1845年に開園した国登録記念物の名勝地、御船山楽園にて開催中の「資生堂 presents チームラボ かみさまがすまう森のアート展」。御船山楽園の50万平米の大庭園内に「自然が自然のままアートになる」アートプロジェクトの新作を含む全14作品を展示し、来場者の存在によって変化するデジタルアート空間が実現した。

「連続する生命の形」がコンセプト

江戸時代後期に作られた御船山楽園は、樹齢3000年以上の武雄神社の神木や何百万年もの時間の中で形作られた森や巨石や洞窟があり、そういった神秘的な環境を活かしながら造園された。稲荷大明神がまつられたり、名僧行基が約1300年前に岩壁に直接彫ったと伝えられる仏や五百羅漢があったりと自然と人間を共存できるようにと受け継がれてきたことが伺える。

チームラボは、自然が自然のままアートになるように今回のプロジェクトをデザインし、「連続する生命の形」を非物質的であるデジタルアートによって表現した。永遠に繰り返されてきた生命の生と死の連続性の上にある自分という存在を感じさせてくれる。

増殖する生命の巨石

「増殖する生命の巨石」という作品は、高さ約5.5m、幅約4.6m、奥行き6.5mの苔生す巨石に、花々が永遠に咲いては散っていく様をコンピュータプログラムによってリアルタイムで描き続ける。

誕生と死滅を永遠に繰り返す花々は、長い生と死の生命の連続性の上に存在する生命というものを知覚させてくれる。神秘的な花々の動きが美しく、時間の流れが止まったかのようにも感じてしまう。長い生と死は、俯瞰的に見ればそういうものなのかも知れない。

 

かみさまの御前なる岩に憑依する滝

「かみさまの御前なる岩に憑依する滝」は、稲荷大明神にある巨岩に水の動きをシミュレーションした滝をプロジェクションマッピングを施した作品。

チームラボが考える「超主観空間」を表現。描かれた滝は非現実的な光景が目の前に広がる不思議な体験ができる。

 

常に新しい世界を見せてくれるチームラボの最新のデジタルアートと、御船山楽園の自然とインスタレーションの神秘的な体験ができる「資生堂 presents チームラボ かみさまがすまう森のアート展」。その幻想的な世界観を是非感じてほしい。

このイベントは好評のため10月9日(月)までの会期が、10月29日(日)まで延長され、残り約1ヶ月となった。

 

資生堂 presents チームラボ かみさまがすまう森のアート展

会期 : 2017年7月14日(金)~10月29日(日)
会場 : 御船山楽園(佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100)
開演時間 : 10/1-10/29(第一入門口 18:30-22:30)(第二入門口 18:00-22:30)※第二入門口は30分早く開門。
入場料 : 大人1600円、中高生1200円、小学生800円、未就学児無料
主催: 御船山楽園、チームラボ
協賛: 資生堂
URL : https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyama2017/