磯崎新にサンティアゴ・カラトラバ、ノーマン・フォスターなど、ビルバオは現代建築の宝庫です。

スペイン・バスク地方のビルバオはフランク・O・ゲーリーが設計した「グッゲンハイム・ビルバオ」がオープンした後、「ビルバオ効果」のおかげで経済的にも発展し、主にネルビオン川沿いを中心に再開発が進んだ。その結果、ビルバオは多くの著名な建築家によるユニークな作品が続々と建設され、グッゲンハイム・ビルバオ以外にも現代建築の宝庫となった。

ノーマン・フォスター設計のメトロの駅

メトロ・ビルバオの駅はコンペによって選ばれたノーマン・フォスターの設計。ガラス張りに昆虫のようなフォルムが特徴的だ。

サンティアゴ・カラトラバ設計のビルバオ空港メインターミナル

via : wikipedia

ビルバオの空の玄関口であるビルバオ空港は、グッゲンハイム・ビルバオのオープン以来、旅客数が増加している。2000年にオープンしたメインターミナルビルは、スペイン人建築家のサンティアゴ・カラトラバの設計。欧州大手の格安航空会社のブエリング航空の準ハブ空港として利用されている。

サンティアゴ・カラトラバ設計のズビズリ橋

グッゲンハイム・ビルバオをネルビオン川沿いに東に向かうと、アーチ状の曲線が特徴的な白い橋がある。このズビズリ橋もサンティアゴ・カラトラバによる設計。

磯崎新設計のイソザキ・アテア

ズビズリ橋はウリビタルテ地区のイソザキ・アテアに接続される形で作られている。そして、イソザキ・アテアはその名の通り、磯崎新による設計である。

アテアはバスク語で「門」を意味し、「ビルバオの新市街の入口」というコンセプト。集合住宅とオフィスなどの複合施設となっている。

フィリップ・スタルクによるデザインの複合施設

ワイン貯蔵庫として建てられ、フランス人建築家のフィリップ・スタルクとティボ・マテューらの手によってスポーツ・文化施設として生まれ変わったのがこの建物。シネマ・コンプレックスやフィットネススタジオ、プール、図書館など色々な機能が収められている。

コル·バール·アーキテクツ設計の商業施設

市街地に突如として現れるガラス張りのグニャグニャ建築はコル·バール·アーキテクツ設計の商業施設。多様な角度に設置されたガラスが、周囲の景色を反射し不思議な映像ができあがるユニークな建築だ。

ラファエル・モネオ設計のデウスト大学図書館

デウスト大学の図書館はスペイン出身でプリツカー賞も受賞した建築家ラファエル・モネオが手がけた。

メキシコの建築家リカルド・レゴレッタ設計のホテル

ビルバオ市内で一際目立つこのホテルは、「カミノ・レアル・ポランコホテル」でも有名なメキシコの建築家リカルド・レゴレッタの設計。

ネルビオン川にはユニークな現代建築がいっぱい

他にもネルビオン川にはユニークな現代建築がいっぱい。これはフェデリコ・ソリアノとドローレス・パラシオスの2人によって設計された、造船所の建物を音楽ホールとして増築・リノベーションした建築。スペインの建築賞であるエンリック・ミラジェル賞を受賞している。

グッゲンハイム・ビルバオの背後で一際高いこのビルはシーザー・ペリによるデザイン。

バスク人しか所属しないという現代サッカーでは希なクラブチーム「アスレチック・ビルバオ」の本拠地、新サン・マメスもファサードがおもしろい。

 

グッゲンハイム・ビルバオ以外にも現代建築が続々と建っているビルバオ。行ってみたくなりましたか?

この夏、グッゲンハイム・ビルバオとビルバオの最新の現代建築を訪れる旅に出てみるのも良いのではないでしょうか?