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建築家・内山里江が手掛けた事務所と住居が融合した立体的な住まい「重なりの家」
建築家・内山里江による「重なりの家」は、プライベートな住居と事務所が一体となりつつ、それぞれの機能が快適に共存できるよう設計された住居兼オフィス。機能的なワークスペースを確保しながら、プライバシーの確保と開放感が得られる設計によって、暮らす人にも働く人々にとっても利便性の高い環境を提供しています。
リゾートホテルのようなゆとりのある敷地計画
広大な敷地に建てられた建築。来客の車はメインの道路から駐車場に、家族はプライバシーを確保できるように側道からアクセスできる動線としています。
建物としての一体感はありつつ、使い方に応じてプライベートとオフィスのそれぞれの空間にストレスがないよう設計されました。建築へのアプローチには階段に加えてゆったりとしたスロープを設置。ゆったりと上り下りできるようにすることで駐車スペースと建物が自然な流れでつながり、移動のしやすさと開放感が演出されています。
入り口も住居とオフィスの2つを分けて用意。1日を通してそれぞれが気兼ねなく出入りすることができます。
来客対応とスタッフ業務のバランスを考えたオフィスゾーン
オフィスゾーンは、来客とスタッフの動線を無駄なく整理しながら、同じ空間を共有しつつもセパレートされたレイアウトを採用しています。
入り口付近に打合せスペースを設けることで、オフィススペースのなかでも来客エリアを緩やかにゾーニングしています。
これにより、来客対応のしやすさと、スタッフが業務に集中できるバックヤード環境の両立が実現されています。
リビングとテラスが生み出す開放的な居住空間
家族が長く過ごす場であるLDKは、角にコーナーソファ、リビングに面したカウンターキッチンを採用することで空間を効率的に活用しつつ、家族のコミュニケーションが自然と生まれる構成に。
また、リビングは外部のテラスと一体的につながる設計になっており、視覚的にも空間の広がりを演出しています。
テラスの開口からは周囲の自然と心地の良い風が入り込み、日常の中で四季の移り変わりを楽しむことができます。
心安らぐコミュニケーションを楽しむアウトドアリビング
テラスにはBBQスペースやジャグジーが設置されており、家族や友人とともにリラックスした時間を過ごすことができます。
自然の景色を楽しみながら、プライベートな空間で心地よいひとときが楽しめる憩いの空間です。
程よい距離感が暮らしに遊びをもたらす職住融合した住まい
「重なりの家」は、住居とオフィス両方の機能を持ちながら、それぞれの空間が快適に使えるよう工夫された一軒。ゆったりとした空間の広がりを感じさせる敷地の段差を活かしたアプローチ設計や、来客対応のしやすいオフィスレイアウト、そして自然を取り込んだ開放的なリビング・テラスを中心としたプライベート空間が、家族の暮らしにゆとりをもたらします。家そのものが住む人の生活を豊かにする一軒です。