建築家・納谷学が手掛けた畑と庭、住居をつなぎ、愛犬と心地よく暮らす住まい「羽鳥の平屋」

個人住宅の設計を中心に、商業施設や店舗、集合住宅などこれまで200軒以上の作品を生み出している「納谷建築設計事務所」代表、建築家・納谷学。建築家としての活動の傍ら、関東学院大学や芝浦工業大学で講師としても活躍しています。

納谷建築設計事務所が手掛けた「羽鳥の平屋」は、ワンちゃんを3匹飼っている農業を営むオーナー家族が畑と庭、そして住宅を心地よく繋ぎ、ワンちゃんと一緒に快適で開放感のある暮らしを実現できる住まいです。

グレーのユニークな外観の「羽鳥の平屋」

茨城県小美玉市に建てられた、畑と工場に囲まれた敷地に建てられた「羽鳥の平屋」。

外観は、グレーを基調とした横に長い長方形に、木の幹から枝が出ているような3つの箱型の個室をつけたユニークなデザインをしています。

住宅の目の前には、広々としたお庭があり住宅と畑をそれぞれ繋ぐ役目を果たしています。

広々とした土間スペースを用いた玄関

玄関は反対側の駐車スペースに繋がる、土間スペースになっています。広々とした玄関は友人の多いオーナーご家族にぴったりで、来客時でも安心です。

そしてどこからでもアクセスがしやすい玄関は、外出から帰ってきた時、畑作業が終わった時などそれぞれ用途に合わせて使い分けることができます。

横に長い開放的なLDK

玄関から入ってすぐ、横に長いLDKが広がります。両サイドに窓を配置することによって、光を取り込みながら開放感を感じることができ、いつでも新鮮な空気を室内に取り込むことができます。

そしてルーバー天井はLDKのアクセントとなっており、奥行き感を演出。木材を採用することによって、ナチュラルで優しい雰囲気に仕上がりました。

3匹のワンちゃんのための部屋

そしてLDKには、お家の形にくり抜かれた可愛らしいワンちゃんのお部屋を完備しています。

ワンちゃんのお部屋は、掃除がしやすいようにタイル仕上げとなっており、家族と同じようにリビングと庭に繋がっています。そしてシャワーを設置することによって、外でいっぱい遊んでもそのまま洗うことができるのも飼い主としては嬉しいポイントとなることでしょう。

ダイニングテーブルと隣接したキッチン

キッチンは、白を基調とした清潔感のあるデザインです。シンク、作業台、コンロと一直線上にあるため動線がよく、作業効率もUPします。そしてキッチンとダイニングテーブルは隣接しているため、配膳や片付けの動線がスムーズで行うことができ、小さなお子様もお手伝いしやすい作りです。

ダイニングテーブルには、ペンダントライトを用いることによって洗練された印象を作り、暖かい光で食卓を照らしてくれます。

キッチンはどこにいてもアクセスがしやすく、家族も効率よく動くことができるのも魅力的です。

独立性が高いそれぞれの個室

こちらは、キッチン横に配置された個室です。この「羽鳥の平屋」の特徴である、木々が枝を伸ばす様に設けられている個室は、それぞれ独立性が高く、箱の3面が外部と接しているため、どの個室も日当りと通風が良い環境を確保しています。

反対側の個室からは、庭を介してダイニングが見えるため、家族の気配を感じることが可能です。

ゲストルームには畳を採用

そして玄関近くのゲストルームは、畳を採用しました。

ゲストが使用していないときは和のテイストを楽しみながら、読書をしたり洗濯物を畳んだりと、さまざまな場面で活躍してくれそうです。

広々とした清潔感のある水周り

キッチン奥には、広々とした水周りを完備。タイル張りの壁が可愛らしく、ホテルライクに仕上がりました。さらに洗面下には収納スペースも完備しているため、何かと物が溢れがちな洗面スペースをいつでも綺麗に保つことができます。

畑と庭、住居をつなぎ、愛犬と暮らす住まい「羽鳥の平屋」

LDKを背骨のように中心にし、そのLDKの両側に個室やワンちゃんの部屋が木々が枝を伸ばす様に畑に延ばして作られた「羽鳥の平屋」。畑と庭、住居を緩やかに繋げ、さらにワンちゃんの部屋を設けることによって、人間だけでなくワンちゃんも家族の一員として快適に過ごすことができることでしょう。これから家づくりをする方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。