隈研吾によるデザインでスウェーデンのGärsnäs(ヤシネス)からチェア「HidaHida(ヒダヒダ)」を発表!
日本の建築界を代表する隈研吾と、スウェーデンの老舗家具メーカーGärsnäs(ヤシネス)がコラボレーションし、新たなチェア「HidaHida(ヒダヒダ)」が誕生しました。 日本の伝統美と北欧デザインが融合した「HidaHida」は、まるで一枚の布が身体を包み込むような、優しく心地よい座り心地が特徴です。トークショーでは、隈研吾氏がデザインのコンセプトや、Gärsnäsとのコラボレーションに至った経緯などを語りました。現在、ザ・コンランショップ 代官山店にて期間限定で展示されています。
日本の美意識と北欧の匠が融合!隈研吾氏デザインのチェア「HidaHida」
日本の建築界を代表する隈研吾が、スウェーデンの老舗家具メーカーGärsnäs(ヤシネス)とコラボレーションし、新たなチェア「HidaHida(ヒダヒダ)」を誕生させました。このチェアは、日本の伝統的な美意識と、北欧デザインが持つ洗練されたシンプルさを融合させた、まさにグローバルな視点から生まれた作品です。
隈研吾は、日本の伝統的な建築様式からインスピレーションを得ながら、現代の生活空間に馴染むようなデザインを追求。一方、Gärsnäsは、長年にわたって培ってきた北欧家具づくりの技術と、環境への配慮を融合させ、高品質な製品を生み出しています。両者の強みが合わさることで、まるで一枚の布が身体を包み込むような、優しく心地よい座り心地を実現した「HidaHida」が誕生しました。
隈研吾(くま けんご)
1954年生まれ。建築家。1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立する前、東京大学で建築学の修士号を取得。現在、同大学教授および名誉教授を務めている。
1964年の東京オリンピックのために建てられた丹下健三の国立代々木競技場に感銘を受けた隈研吾は、若い頃に建築家の道を志し、後に東京大学建築学科に入学し、原広司、内田義親に師事。大学院在学中、 サハラ砂漠を横断する研究旅行で、さまざまな村や集落を視察し、独特の力強さと美しさを見出しました。ニューヨークのコロンビア大学で客員研究員を務めた後、東京に事務所を設立した。
以来、隈研吾建築都市設計事務所は世界30カ国以上で建築作品を手掛け、日本建築学会賞、フィンランド・スピリット・オブ・ネイチャー木造建築賞、イタリア・国際石造建築賞など、名誉ある賞を受賞。隈研吾建築都市設計事務所は、周囲の文化や環境に自然に溶け込む建築を目指し、優しく人間的なスケールの建築を提案。コンクリートや鉄に代わる新素材を常に模索し、脱工業化社会における建築の新たな在り方を模索している。
Gärsnäs(ヤシネス)について
1893年、家具製造業として創業。2003年以来、アンナ(Anna)とダグ・クロックビー(Dag Klockby)、アンナの父親でデザイナーのオーケ・アクセルソン(Åke Axelsson)と共に管理運営されている家族経営の企業で、スウェーデンのスコーネ県オーステレン・ヤシネス村に置かれている。先進的なデザインや品質、快適さ、高度な職人の技術によりスウェーデンはもとより国際的にも高い評価を得ている。また、環境に対して長期的な視野を持ち、高品質で世代を超えた家具作りと、持続可能性の社会のために積極的に環境活動に取り組んでいる。
ヤシネスは、オーケ・アクセルソン、David Ericsson、Färg & Blanche、Nina Jobs、Pierre Sindre、TAF Arkitekter、Matti Klenell、David Regestam など多くの有力デザイナーとコラボレーションし数々のベストセラーを創出している。ヤシネスの家具の原材料は、スウェーデン南部やヨーロッパで調達し、創業当初から、そのリソースを賢く効率的に使用してきました。お客様と長く良好な関係を築き、販売した家具の循環的で長期的なアフターサービスのシステムを構築し、家具の経年劣化や摩耗、傷みなどは、再び鮮やかに輝くように、改修、張り替え、塗装し、新たな命を吹き込んでいる。ヤシネスの家具は、家具の品質評価メーベルファクタ(Möbelfakta)の基準によって環境宣言され、承認されている。また、ISO14001 認証も取得している。
オーケ・アクセルソン(Åke Axelsson)
家具職人、デザイナー、建築家、ヤシネスの共同経営者。
オーケ・アクセルソン (1932年生まれ) は、北欧デザインを代表する巨匠とも呼ばれ60年にわたるキャリアを通じて数多くのインテリアや椅子のデザインを手がけてきました。彼がヤシネスで最初にデザインした椅子 「S-217」 は、1963年にデザインされ、61年を経た現在も生産が続けられている。 他にも、「Light & Easy」、「Akustik、Gästis」など多くのデザインと新しいモデルをヤシネスにもたらし、ベストセラーを生み出している。彼の功績として、図書館、レストラン、市庁舎、教会、博物館、カフェなど、人々が集まる公共スペースで使われる椅子を手がけたことも広く知られている。
トークショーで紐解く、デザイン誕生秘話とコラボレーションの舞台裏
「HidaHida」の発表を記念して、隈研吾氏をはじめとする関係者によるトークショーが開催されました。トークショーでは、隈研吾がデザインのコンセプトや、Gärsnäsとのコラボレーションに至った経緯などを語りました。また、スウェーデンの家具デザイナー、オーケ・アクセルソンの映像も上映され、北欧デザインの歴史や、Gärsnäsの家具に対する情熱が語られました。
隈研吾は、日本の伝統的な建築様式の中に見られる「余白の美」や「自然との調和」といった概念を、「HidaHida」のデザインにどのように取り入れたかについて詳しく説明しました。また、Gärsnäsの代表であるダク・クロックビー氏は、隈研吾とのコラボレーションを通じて、日本の伝統とスウェーデンの現代が融合するような、新しい家具の可能性を感じたことを語りました。
トークショーでは、スウェーデンの家具メーカー、ヤシネスの長い歴史と、品質・持続可能性・職人技へのこだわりが紹介されました。隈研吾氏は、北欧デザインのシンプルさからインスピレーションを得て、人間の体に優しく寄り添う「HidaHida」をデザインしたと語りました。
また、国連施設での北欧家具の歴史に触れ、北欧デザインが国際的な広がりを持つことを示唆しました。コンランショップの中原慎一郎は、テレンス・コンランが北欧デザインに影響を受けた歴史を、ビームスのディレクターズバンク・クリエイティブディレクター・南雲浩二郎は、異なる文化の融合が新たな価値を生み出す可能性をそれぞれ語りました。これらの発言から、北欧デザインが世界的に愛され、そして新たな創造性を生み出す源となっていることが伺えます。
期間限定!ザ・コンランショップで「HidaHida」に触れて
「HidaHida」は、現在、ザ・コンランショップ 代官山店にて期間限定で展示されています。展示期間中は、実際に「HidaHida」に座って、その座り心地を体験することができます。
また、Gärsnäsの他の製品も展示されており、北欧デザインの世界観を満喫できる空間となっています。
この機会に、ぜひザ・コンランショップを訪れて、「HidaHida」の魅力を体感してみてください。日本の伝統と北欧のデザインが融合した、この特別なチェアが、あなたの生活空間に新たな価値をもたらしてくれるはずです。
北欧デザインと日本のデザインが融合した「HidaHida(ヒダヒダ)」
隈研吾とGärsnäsのコラボレーションにより生まれたチェア「HidaHida」は、日本の伝統美と北欧デザインが融合した、北欧デザインと日本のデザインの融合から生まれた作品です。トークショーでは、デザイン誕生秘話や両者のコラボレーションの背景が語られ、その魅力がさらに深まりました。現在、ザ・コンランショップ 代官山店にて期間限定で展示されているので、ぜひ足を運んで、その座り心地を体験してみてください。