茨城県の建築10選!妹島和世の「JR日立駅」や磯崎新の「水戸芸術館」など名作ばかり!

茨城県には、国営ひたち海浜公園や牛久大仏など、数々の観光名所があります。そして妹島和世の「JR日立駅」や磯崎新の「水戸芸術館」といった、有名建築もたくさん。本記事では、茨城県の有名建築10選をご紹介。茨城に行かれた際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。

1.水戸芸術館/磯崎新

美術館建築の名手として知られる、磯崎新が手がけた「水戸芸術館」。水戸市政100年を記念して1990年に開館した、コンサートホールATM、ACM劇場、現代美術ギャラリーを有する総合芸術施設です。世界的な指揮者であった、小澤征爾氏が館長を務めています。

100mある外観の塔は、街のシンボルとして知られるオブジェ。正四面体が組み合わせられたデザインは、他にはないユニークな形をしています。水戸に訪れた際には、一目見てほしい建築です。

参考:プリツカー賞受賞建築家・磯崎新による「水戸芸術館」は、ポストモダンの時代の代表作!

水戸芸術館

住所:〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8
開館時間: 9:30~18:00(催事によって延長いたします)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)・年末年始
公式サイト:https://www.arttowermito.or.jp/

2.水戸市民会館/伊東豊雄・横須賀満夫

Via : Wikipedia.

1972年に初代の水戸市民会館が開館。2代目は2023年に開館し、伊東豊雄建築設計事務所と横須賀満夫建築設計事務所が設計を担当しています。グロービスホールやユードムホール、会議室および展示室で構成された施設。木の柱が約20m伸びている、開放的なやぐら広場は圧巻です。水戸市民会館、京成百貨店、道路を挟んで向かいにある水戸芸術館の3施設は「MitoriO」(ミトリオ)という愛称で知られています。

水戸市民会館

住所:〒310-0026 茨城県水戸市泉町1丁目7番1号
公式サイト:https://www.mito-hall.jp/

3.古河総合公園 管理棟/内藤廣

内藤廣が設計した古河総合公園は、古河公方館跡や古河公方足利義氏墓所、蓮池などを含む総合公園。25万㎡もの広大な公園には、たくさんの花々や木々が生い茂り、四季を通して自然を楽しめます。

春には桃まつりが開催され、初夏には蓮が咲き誇り、早朝からたくさんのカメラマンが訪れるのだとか。

古河総合公園

住所:〒306-0041 茨城県古河市鴻巣399-1
開演時間:日の出から日の入りまで
公式サイト:https://www.koga-kousya.or.jp/koga-park/

4.古河総合公園 飲食施設/SANAA

ひたち野リフレやJR日立駅を手がけた、茨城県出身の妹島和世が担当した公園休憩施設。市側から、“半分がインテリアで、半分がエクステリアの内外部ともに使える休憩所を作ってほしい”という要求条件があったといい、細い柱を並べて、柱のような空間を作り出したといいます。白く軽やかなフレームを用いた、妹島らしい建築の特徴が表れた作品。全面ガラス張りの建物の中には、カフェや売店が入っています。

古河総合公園 飲食施設

住所:〒306-0041 茨城県古河市鴻巣399-1
開演時間:日の出から日の入りまで
公式サイト:https://www.koga-kousya.or.jp/koga-park/

5.日立市役所/SANAA

Via : Wikipedia.

妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット、SANAAが手がけた建物。市の成長により旧庁舎が手狭になり、また東日本大震災によって被災したことから、2019年に建て替えられました。雲のような円型の大屋根広場は、市民が集いにぎわう場所として、自由に利用できるスペース。執務棟へと繋がっており、気軽に訪れることができるような入りやすい雰囲気を醸し出しています。

日立市役所

住所:〒317-8601 茨城県日立市助川町 1-1-1
公式サイト:https://www.city.hitachi.lg.jp/shisei/shiyakusho_annai/1007560.html

6.JR日立駅/妹島和世

妹島和世がデザイン・監修を担当した、東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道常磐線の駅「JR日立駅」。日本でも屈指の絶景駅として知られており、全面ガラス張りの建築が特徴的な駅舎です。日立駅は海岸沿いに位置しており、この見晴らしを壊さないために、建物を両面ガラス張りにしたのだとか。

先端にある「展望イベントホール」の奥には太平洋が続いていて、まるで水平線に吸い込まれそう。太平洋が一望できる絶好のオーシャンビュースポットでには、SANAAがデザインしたフラワーチェアが設置されています。

参考:妹島和世がデザイン監修を務めた太平洋を眺める絶景の駅「JR日立駅」が美しい

JR日立駅

住所:茨城県日立市幸町1-1-1

7.松見タワー・展望塔・レストハウス/菊竹清訓

松見公園内にある、高さ45mの展望施設。1976年6月1日に開園し、東日本大震災の後は展望塔が一時閉鎖されていましたが、2014年に営業が再開されました。栓抜きのようにも見えることから、地元民には栓抜きタワーとも言われているようです。鉄筋コンクリート造で存在感があり、無骨な雰囲気も。高いタワーの横には、白いレストハウスがあり市民の憩いの場となっています。

松見タワー

住所:〒305-0005 茨城県つくば市天久保1-4
展望台開園時間: 午前9時から午後5時まで
展望塔料金: 大人(12歳以上)100円、小人(6歳以上12歳未満)50円
展望塔休園日:第2・第4月曜日及び12月29日から1月3日まで
公式サイト:https://www.city.tsukuba.lg.jp/soshikikarasagasu

8.つくばセンタービル/磯崎新

1983年にオープンした、磯崎新が手がける複合施設。ホテル、コンサートホール、商店街、広場などが併設された、つくば市のランドマーク的建物として知られています。磯崎らしい幾何学的なデザインが用いられており、西洋の様式が取り入れられたポストモダニズム的な建築です。

Via : Wikipedia.

広場は、イタリア・ローマのカンピドリオ広場を反転した近代的なデザイン。テーブルや椅子がたくさん設置されており、食事や休憩、読書を楽しめる憩いの場として市民に重宝されています。

つくばセンタービル

住所:茨城県つくば市吾妻一丁目10-1
公式サイト:https://www.tsukubacenter.net/

9.つくば市立竹園西小学校/原広司、アトリエ・ファイ建築研究所

Via : Wikipedia.

梅田スカイビルや京都駅などを手がけた、原広司による建築。集落の研究をしていた原ならではの設計はこの小学校にも表れており、背の低い校舎が横に連なっています。管理棟、特別教室棟、一般教室群、体育館の4ブロックに分かれており、シンプルながらも屋根の形がそれぞれ異なっていたり、子どもがのびのびと過ごせるような工夫が凝らされています。

つくば市立竹園西小学校

住所:〒305-0032 茨城県つくば市竹園二丁目19番地4

10.笠間の家/伊東豊雄

伊東豊雄が設計を手掛け、陶芸家・里中英人のアトリエ兼住居として1981年に建築された「笠間の家」。ライトグレーのシンプルでモダンな外観は、弧を描き斜面に沿うようなデザインに設計されています。

「笠間の家」は高低差のある地形を活かしたイの字型のワンルーム空間で、木造2階建て。カフェスペースとして利用されている2階部分の元居間は、壁面の曲線が特徴的です。据え付けられた家具は天井と床から切り離されて配置されており、壁の曲面をより感じられる構成となっています。

参考:建築家・伊東豊雄が手掛けた、高低差のある地形を活かした曲線が美しい「笠間の家」

笠間の家

住所:茨城県笠間市下市毛79-9
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌平日)・年末年始
公式サイト:https://www.city.kasama.lg.jp/page/page007512.html

茨城県の建築は名作揃い

いかがでしたか?各巨匠たちが手がけた建築たちが、茨城県にはたくさんあります。観光がてら、作品を鑑賞しに行ってはいかがでしょうか。